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建設前の地鎮祭って絶対に実施する必要があるの?

2023.03.16

コラム

日本には、建設工事を行う際に「地鎮祭」を行う習慣があります。地鎮祭は、その土地を守る神様から土地を使用する許可をもらい、建設工事の安全や完成後の繁栄を祈る儀式です。
古くから続く習慣ではありますが、最近では「面倒」「やる意味が感じられない」として、地鎮祭を実施しないケースもあります。実際のところ、地鎮祭は必ず行わなければならないものなのでしょうか? 今回は、地鎮祭の必要性について考えてみましょう。
※地鎮祭の詳しい内容については以下の記事をご覧ください。

家づくりの前に行う地鎮祭とは? どれくらいの費用がかかるの?

【目次】
1.地鎮祭は義務ではなく、実施しなくても構わない
2.地鎮祭にはどのくらいの費用がかかるの?
3.地鎮祭は「家族の思い出」にもなる
4.今回のまとめ

 

地鎮祭は義務ではなく、実施しなくても構わない

最初に結論をいうと、地鎮祭は必ず実施しなければならないわけではありません。地鎮祭はあくまでも伝統的・宗教的な儀式であって、実施するよう法令で定められているわけではないからです。
実際に最近では、若い方や都会にお住まいの方を中心に、地鎮祭を実施しないケースが増えてきています。神仏が本当にいると信じられ、宗教的な儀式が大きな意味を持っていた時代に比べると、地鎮祭の必要性を感じない方が増えるのは自然な話かもしれません。
工務店やハウスメーカーも、「原則として地鎮祭は実施する」という会社は多いのですが、実際に行うかどうかは施主様に委ねていることがほとんどです。
そのため、「実施しない」と伝えれば、基本的に受け入れてくれます。地鎮祭の手配は施工会社が行うのが一般的なので、実施しない場合は早めに伝えておきましょう。

地鎮祭にはどのくらいの費用がかかるの?

地鎮祭を実施しない理由として、多くの方が挙げるのが費用の問題です。地鎮祭には、一般的な相場で総額10万円~15万円程度の費用がかかります。
内訳は、神職の方にお礼としてお渡しする初穂料(玉串料)が2万円~5万円、お車代が5千円~1万円、祭壇やお供え物の用意にかかる費用が1万円~5万円程度です。確かに安くはないので、少しでも費用を抑えたい場合は、地鎮祭を実施しない方がいいでしょう。
一方、工事費用全体からすれば、地鎮祭の費用は誤差に近いという見方もできます。費用面だけではなく、神様に工事の安全を祈るという行為の意味についてよく考えた上で、実施するかどうかを決めるのがおすすめです。

地鎮祭は「家族の思い出」にもなる

前述したように、地鎮祭の主な目的は工事の安全祈願ですが、施主様の立場からすると別の意味合いもあります。それは、地鎮祭が「家族の思い出」になるということです。特に信仰心が厚いわけではなくとも、お子様の七五三や初詣などにご家族で出かける方は多いでしょう。
地鎮祭もそれと同じで、「人生のイベント」として捉えることができます。地鎮祭を行ったことで、その土地や家に対する家族の愛着が深まるケースもあるはずです。家を建てる機会というのは、人生にそう何度もあるわけではありません。
つまり、地鎮祭に参加する機会も、人生においてほんの1回か2回くらいしかないのです。それも踏まえて、地鎮祭を実施するかどうかを考えてみてはいかがでしょうか。

今回のまとめ

地鎮祭の実施は法令で決められているわけではなく、行うかどうかは施主様の判断次第です。費用や信仰心などの理由で実施しないケースも増えてきていますが、人生のイベント・家族の思い出として実施するという考え方もあります。
最終的には「やりたいか、やりたくないか」ですから、ぜひご家族とも相談してみてください。