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床暖房は電気代がかかる? エアコンとどっちがお得なの?

2022.08.02

コラム


部屋を足元から温めてくれる床暖房は、一般家庭にもだんだんと普及してきています。しかし、「床暖房は電気代やガス代が多くかかる」という意見もあり、導入するかどうか迷っている方もいるでしょう。実際のところ、床暖房はエアコンなどに比べて費用がかかるのでしょうか。ここでは、床暖房の燃費の実態について解説します。

【目次】
1.床暖房とエアコンの電気代比較
2.床暖房の初期費用はどのくらい?
3.決め手は費用よりも床暖房のメリット
4.今回のまとめ

 

床暖房とエアコンの電気代比較

床暖房は、電気でヒーターを稼働させて温める「電気式」と、パイプの中に温水を循環させて温める「温水式」の2種類に大別されます。このうち温水式は、熱源に電気、ガス、灯油、そして電気とガスのハイブリッドといった種類があります。床暖房は多くのメーカーから発売されていますが、有名なものの1つがPanasonicの「フリーほっと」シリーズです。電気式床暖房の「フリーほっと」と、温水循環式床暖房の「フリーほっと温水W」、そしてエアコンの電気代を比較すると以下のようになります。

フリーほっと…約3,300円~7,300円/月
フリーほっと温水W…約3,900円/月
エアコン…約5,700円/月
※いずれも10畳タイプで1日8時間連続使用×30日間の使用を想定
※床暖房は床温度30℃・室温20℃、エアコンは設定温度20℃を想定
※電気代は27円/1kWhで計算

このように、毎月の電気代にそこまで大きな差はないことがわかります。もちろんこれは大まかな計算なので、部屋の環境やエアコンの種類などによって違いが生じます。

床暖房の初期費用はどのくらい?

床暖房を導入する場合、問題になるのはランニングコストよりもイニシャルコスト、つまり初期費用です。前述した「フリーほっと」は、メーカーの参考金額が10畳タイプで70万円台、より安価な「フリーほっと温水W」でも60万円台と、まとまったお金が必要になります。もちろん実際には、もっと安く購入できる場合もあります。とはいえ、10畳用~12畳用のエアコンが10万円以下で購入できることを考えると、かなり高額に感じられるでしょう。
しかし、これだけで「床暖房は高い」とは断定できません。なぜなら、床暖房は耐用年数(寿命)が非常に長いからです。一般的に、温水式床暖房の耐用年数は30年、電気式は30年~50年程度と大変長持ちします。エアコンの耐用年数は10年~15年程度ですから、床暖房のコストパフォーマンスは決して悪くありません。

決め手は費用よりも床暖房のメリット

「床暖房のコスパが悪いわけではないことはわかったけど、それでも初期費用がやっぱり高い……」と感じる時は、床暖房のメリットに目を向けるのがおすすめです。床暖房には、エアコンやストーブよりも勝っている点がいくつもあります。大きなメリットは、暖房器具を部屋の中に設置する必要がないので、室内がとてもスッキリして広く使えることです。
また、エアコンと違って空気が乾燥せず、ホコリやニオイといった問題も発生しません。そして、床からの伝導熱と輻射熱によって温めるので、少し時間はかかるものの部屋全体がじんわり優しく温まります。これらの点に魅力を感じるなら、たとえ高くても床暖房を導入する価値はあるでしょう。

今回のまとめ

総合的に考えると、床暖房にかかる費用は決して高くありません。重要なのはむしろ、床暖房の特徴にメリットを感じられるかどうかです。ライフスタイルや地域の環境に合っていれば、床暖房はとても便利な暖房器具になるでしょう。まずは床暖房の施工実績が豊富な業者に相談し、じっくりと検討してみてはいかがでしょうか。