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屋根の形状ってどんな種類があるの? 片流れ・寄棟などを解説

2022.06.02

コラム


屋根は家を雨や日差しから守ってくれる部分であり、家のデザインにも大きな影響を与えています。街中の家を観察すると、屋根にもいろいろな形状があることがわかるでしょう。こういった屋根の形状にはきちんと名前が付けられており、特徴もそれぞれ異なるのです。ここでは、よく見かける屋根の形状の種類と特徴をご紹介します。

 
【目次】
1.切妻屋根の特徴
2.寄棟屋根の特徴
3.片流れ屋根・陸屋根の特徴
4.今回のまとめ

切妻屋根の特徴

日本はもちろん、海外でもよく見かけるポピュラーな屋根が切妻(きりづま)屋根です。いわゆる「三角屋根」のことで、2つの板を左右対称に合わせたような形状をしています。本を開いて上から被せた形、と表現してもいいでしょう。家の側面のうち、屋根で覆われておらず三角形になっている面を「妻側」、屋根で覆われ直線になっている面を「平側」と呼びます。メリットは、構造が単純なのでコストが安いことです。水はけがいいので雨漏りも発生しにくく、メンテナンスの頻度・費用も抑えられます。広い面積を活かしてソーラーパネルを置くことも可能です。その代わり、外壁の妻側は日光や雨が当たりやすいため、劣化が早くなります。また、一般的な形状なので個性を出しづらいことも、人によってはデメリットになるでしょう。

寄棟屋根の特徴

切妻屋根と並んでよく使われているのが寄棟(よせむね)屋根です。簡単にいうと、台形2つ+三角形2つを組み合わせた4面で構成されています。頂点に地面と平行な棟(むね)があり、そこから四方へ斜めに棟が下がっている形状から寄棟と呼ばれます。切妻屋根の妻側に屋根を足した形状と考えてもいいでしょう。メリットは、四方に屋根が付いていてお互いを支えあっているため、構造的に頑丈で耐風性も高いことです。妻側が弱点だった切妻屋根と異なり、すべての方向の外壁を紫外線や雨から守ることもできます。雨が多い地域や台風がよく来る地域では、特に恩恵を感じられるでしょう。一方デメリットは、屋根裏が狭くなりがちで湿気を溜め込みやすく、しっかり換気をしないと腐食・劣化のリスクがあることです。また、棟が多い分、雨漏りのリスクも少し高くなります。1つ1つの屋根は小さいので、ソーラーパネルも切妻屋根ほど置きやすくありません。

片流れ屋根・陸屋根の特徴

最もシンプルなデザインといっていいのが片流れ(かたながれ)屋根です。1枚の板を斜めに取り付けた外観をしており、とてもスタイリッシュな印象になります。コストが安くメンテナンスが簡単で、屋根裏の空間を広く取ることができ、屋根を南側に向ければソーラーパネルも設置しやすいのが大きなメリットです。ただし、一面に雨が集中してしまい、ひとつの雨樋に負担が集中する点に注意しなければなりません。耐風性も低めで、屋根で覆われていない側の外壁には日光や雨水が直撃します。メンテナンスをしっかり行いましょう。また、同じように1つの面だけで構成された屋根としては、地面と水平になっている陸(りく・ろく)屋根があります。鉄筋コンクリート造の建物でよく見られ、モダンな印象になり屋上を有効活用できるのがメリットです。その代わり、勾配がないので排水性が悪く、断熱性も低いというデメリットがあります。

今回のまとめ

今回ご紹介したもの以外にも、実にさまざまな形状の屋根があります。デザイン性・機能性・コストなどはそれぞれ異なりますから、近隣の家とのバランスや地域の気候を考慮して選ぶことが大切です。屋根のデザインを決める時はお近くの専門業者に相談し、じっくりと検討してみましょう。