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和室を設けることで暮らしはこんなに豊かになります
2021.02.20
コラム
畳敷きの和室は、日本の伝統的な部屋です。昔は当たり前のものでしたが、近年では住宅の洋風化に伴い、和室を設けない住宅も増えてきました。しかし、和室には今の時代でも通用する魅力があり、私たちの暮らしをとても豊かにしてくれるのです。今回は、和室の魅力を再確認してみましょう。
【目次】
1.和室はくつろぎの空間。裸足でよし、寝転がるのもよし
2.伝統的な和室のデザインと和モダン
3.おもてなしの空間としての和室
4.今回のまとめ
和室はくつろぎの空間。裸足でよし、寝転がるのもよし
和室の魅力としてまず挙げられるのは、やはり「くつろげること」ではないでしょうか。畳敷きの和室はスリッパなどの履物を必要とせず、裸足で入っても問題ありません。ごろんと寝転がることも、ちゃぶ台などを置いて団欒の場とすることもできます。新しい畳ならい草の香りも楽しめ、心地よい気持ちになれるでしょう。また、伝統的な和室は機能も優れています。畳はフローリングに比べて断熱・保温性能が高く、冬でもそれほど足元が寒くありません。防音性能も高いので、2階に和室を作れば階下に響く音を軽減可能です。漆喰や珪藻土を使った「塗り壁」は、高い調湿性能や消臭性能、防火性能を発揮し、より快適で安全な空間を作ってくれます。和室はまさに、くつろぐための空間なのです。
伝統的な和室のデザインと和モダン
和室は機能性だけでなく、デザインそのものにも大きな魅力があります。整然と並ぶ畳や左官ごての跡が残る塗り壁、障子を通って入ってくる光や障子越しの庭の風景、床の間に飾られた花や掛け軸、天井付近を彩る欄間……。いずれも日本の伝統的な美しさであり、その中で座っているだけでも心癒されるものです。また、近年では伝統的な和室だけでなく、洋風のデザインを取り入れた「和モダン」な部屋も人気を集めています。洋室に和風の家具や障子を配置、あるいは和室に洋風の調度品を配置して、違和感なく溶け込ませることも可能なのです。形式にとらわれず、自由に和の雰囲気を取り入れてみるといいでしょう。
おもてなしの空間としての和室
和室は普段の生活空間としてはもちろん、来客を迎える空間としてもよく使われます。唯一の和室が客間というお宅も多いのではないでしょうか。洋間が中心の現代住宅において、和室は特別な空間であり、そこにお通しすること自体がおもてなしの心の表れなのです。お茶を嗜んでいる方なら、本格的な茶室を設けていることも少なくありません。とはいえ、いかにもな客間に通されると、堅苦しさを感じてしまう方もいると思われます。そこで、より気軽に上がれる和室を作りたい時は、洋室の一角に小上がりの和室を設けるのがおすすめです。リビングに小上がりを作れば自然にお客様をご案内でき、窮屈さを感じることなくおもてなしの気持ちを味わっていただけるでしょう。
今回のまとめ
和室が1つでもあると、住宅にとってとてもいいアクセントになります。いろいろな使い道がありますから、マイホームを建てる時は和室を取り入れて損はありません。ずっと洋風の部屋で暮らしてきた方なら、特に魅力的に感じられるはずです。廊下や家具、庭などとの相性も考慮して、素敵な和室を作り上げましょう。
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