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家の快適性は「上下温度差」「水平温度差」で考えましょう
2020.09.14
コラム
暖房の効いた部屋から外に出た瞬間、「ううっ寒い!」と震え上がる。これは、どのご家庭でもよくある話ではないでしょうか。このような室内の温度差は、生活の快適さを損ねるだけでなく、健康被害を招くこともあるので注意が必要です。今回は、室内の温度差から家の快適性を考えてみましょう。
【目次】
1.室内の温度差は寒暖差疲労やヒートショックの原因に!
2.上下方向と水平方向、それぞれの温度差に注目
3.温度差を解消するためには、断熱性と気密性を高めよう
4.今回のまとめ
室内の温度差は寒暖差疲労やヒートショックの原因に!
同じ家の中でも場所によって温度差があると、当然ながら居心地が悪くなります。リビングはとても涼しいのに廊下は蒸し暑いというのは、あまり気持ちのいいものではありません。加えて、室内の温度差は健康にも悪影響を与えます。温度差の大きな場所を頻繁に行き来すると自律神経のバランスが乱れ、体のだるさや不眠、頭痛、めまいといった不調を引き起こすのです。これを「寒暖差疲労」といいます。さらに、近年大きな問題になっているのが「ヒートショック」です。ヒートショックとは、急激な温度変化によって血圧が乱高下し、脳卒中や心筋梗塞を引き起こす現象をいいます。冬場に暖房の効いた部屋から、トイレ・脱衣所・浴室といった寒い場所に移動した時に発生しやすいため、特に高齢者は十分に注意しなければなりません。
上下方向と水平方向、それぞれの温度差に注目
一口に部屋の温度差といっても、いろいろな考え方があります。ここでは、室内の上下方向と水平方向の温度差について見ていきましょう。
上下温度差
温かい空気は上の方に、冷たい空気は下の方に移動する性質があります。そのため、「頭は暖かいのに足元が冷たい」「座っていると快適なのに立つと蒸し暑い」という状況は珍しくありません。また、背の低いお子様にも配慮する必要があるでしょう。国土交通省では、部屋の上下温度差を3℃以内(冬季)にするよう求めています。
水平温度差
水平方向の温度差を考える場合、同じ部屋の中はもちろんですが、より重要なのは部屋間の温度差です。いわゆる次世代省エネ基準では、暖房のついている部屋とついていない部屋の温度差を、5℃程度に抑えるよう求めています。さらに国土交通省でも、洗面所・浴室・トイレの温度を20℃以上(冬季)にするよう求めているのです。温度差は極力小さくするのが望ましいでしょう。
温度差を解消するためには、断熱性と気密性を高めよう
それでは、どうすれば室内の温度差を小さくできるのでしょうか? 方法はいくつか考えられますが、最も重要なのは家の断熱性と気密性を高めることです。どれだけエアコンを強くしても、断熱性や気密性が低いと熱の出入りを抑えられません。その結果、冷暖房の効率が落ちるだけでなく、どうしても温度差が生じてしまうのです。断熱性と気密性の高い家を作れば、冷暖房の効果が部屋全体にまんべんなく行き届き、温度のムラをなくすことができます。加えて、暖房のない廊下やトイレ、脱衣所も、一定の室温を維持できるようになるのです。サーキュレーターなどで空気を撹拌すれば、さらに温度差を解消できます。室内の温度差が気になる時は、リフォームで断熱性と気密性を高めてみましょう。
今回のまとめ
室内の温度差については、「そういうものだから仕方ない」とあきらめている方もいるでしょう。しかし、十分な断熱性と気密性が確保されていれば、温度差を気にならないレベルまで小さくできるのです。寒暖差疲労やヒートショックを防ぎ、快適な生活空間を作るためにも、部屋の温度差解消に挑戦してみましょう。
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