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後々になって間取りを変えることも想定して家を建てましょう

2020.09.02

コラム


ライフスタイルや家族構成が変わった時は、それに合わせて家の間取りを変更するのがおすすめです。しかし、家の構造が適しておらず、間取りは変えられないというケースも少なくありません。そこで今回は、間取り変更がしやすい家の構造について解説します。

【目次】
1.ラーメン構造の家なら壁を撤去しやすい
2.SI構造の家なら、骨格に手を加えずに設備を動かせる
3.床の方向や引き戸のレールにも目を向けてみよう
4.今回のまとめ

 

ラーメン構造の家なら壁を撤去しやすい

建物の躯体の構造は、「ラーメン構造」と「壁式構造」に大きく分けることができます。ラーメン構造は柱と梁のフレームで建物を支える構造、壁式構造は壁・床・天井の6つの面で建物を支える構造です。壁式構造の場合、壁(耐力壁)を取り除くと建物の耐久性・耐震性が低下するため、間取り変更の自由度は高くありません。したがって、将来的な間取り変更を考慮するなら、ラーメン構造で家を建てるのが望ましいといえます。ただし、ラーメン構造は柱と梁で家を支える性質上、柱と梁が太くなりやすい点に注意が必要です。また、柱や梁を安易に取り除けないため、都合の悪い位置に柱があると間取り変更に支障をきたします。将来どのような間取り変更をしたいかも考慮して、まずは家の基本的な構造を決め、そこから間取りを当てはめていくといいでしょう。

SI構造の家なら、骨格に手を加えずに設備を動かせる

間取り変更のしやすい家づくりでもう1つ重要なのが、スケルトン(柱や床などの構造部分)とインフィル(内装や設備)を分離しておくことです。かつての住宅は、水道やガス管といった設備が、柱や梁などの骨格と一体化してしまっているケースが珍しくありませんでした。これでは内装や設備を移動させる際、骨格にも手を加えざるをえず、簡単にリフォームできません。その点、スケルトンとインフィルを分離しておけば、家の骨格に手を加えることなく配管を移動できるのです。このような構造の住宅をSI(スケルトン・インフィル)住宅といいます。将来間取りを変更する可能性があるなら、SI住宅で家を建ててみるといいでしょう。ちなみに、スケルトンはインフィルに比べて寿命が長いため、スケルトンだけを残して家をリノベーションし、長く使い続けることも可能です。

床の方向や引き戸のレールにも目を向けてみよう

ここまで紹介してきた条件を満たす家なら、間取り変更の自由度は高くなるでしょう。しかし、たとえ耐久性に問題が出なくても、壁や床はなるべく壊したくないものです。より間取り変更しやすい家を作るには、どうすればいいのでしょうか。主なポイントを挙げてみましょう。

・床はすべて同じ方向にそろえて張る(間取り変更時の床のリフォームが不要に)。
・ちょっとした仕切りは壁ではなく、間仕切りカーテンやパーテーションを使う。
・引き戸はレール不要のタイプにする。
・壁式構造の場合、耐力壁(家を支える壁)はなるべく外壁側にする。

このように、細かな点にも気を使えば、間取り変更はとても行いやすくなります。デザインの段階からじっくりと考えてみましょう。

今回のまとめ

「10年以上先の間取り変更のことなんて、今から考えていられない」という方も、中にはいらっしゃるかもしれません。しかし、ライフスタイルは常に変化していくものなので、どんなご家庭でも間取り変更が必要になる可能性はあります。将来の間取り変更を見越し、リフォームしやすいデザインの家を作ってみてはいかがでしょうか。