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採光・風通しの良い間取りを考えましょう

2020.09.20

コラム


マイホームで快適な生活を送るためには、適度な光と風を取り入れる必要があります。どのような構造の家にすれば、自然の恵みを最大限に享受できるのでしょうか。今回は、採光と風通しのいい間取りの作り方について見ていきましょう。

【目次】
1.採光は、必要な時間帯に光が入ってくることが重要
2.風の入口と出口を確保すれば風通しがよくなる
3.小窓を活用して、採光と通風の効率を高めよう
4.今回のまとめ

 

採光は、必要な時間帯に光が入ってくることが重要

採光の目的は、なるべく照明に頼らず家の中を明るくすることです。しかし、光の差し込む方向は太陽の位置によって変化します。そのため、必要な時間帯にちょうど太陽の光が差し込むよう、部屋と窓の配置を考えなければなりません。たとえば、寝室の東側に窓があると、朝日で自然に目を覚ましやすくなるでしょう。リビングが南向きなら、日中はとても明るい空間で過ごすことができます。逆にいうと、日中は誰も家にいないのにリビングが南を向いていても、採光の面ではあまり意味がありません。また、夏は太陽が高いのであまり光が差し込まず、冬は太陽が低いので家の奥まで光が差し込んでくる点にも注目する必要があります。特に冬場は、影の落ち方にも注意しなければなりません。光の入り方は庇の角度で調整できるので、夏と冬に太陽がどのように差し込むのか、シミュレーションしてみるといいでしょう。

風の入口と出口を確保すれば風通しがよくなる

次は、家の風通しについて考えてみましょう。基本的に、風が入ってくる窓と抜けていく窓が確保できていれば、自然と風通しはよくなります。1つの部屋で考えた場合、最も理想的なのは2つの窓を対角線上に配置することです。こうすれば、風が部屋を斜めに横切って抜けていくため、部屋の大部分を効率よく換気することができます。ただ、窓を2個未満しか配置できなかったり、ごく近い距離にしか配置できなかったりする場合もあるでしょう。そのような時は、他の部屋も含めて換気する間取りにしておくのがおすすめです。隣あった部屋の窓とドアを開放することで、大きな風の通り道が確保できれば、効率よく管理が行えます。なお、風の向きは季節や地域によって変化するため、常に同じ方向から吹いているわけではありません。風通しを意識した間取りを考える時は、その地域の季節ごとの風向きを調べてみるのがおすすめです。

小窓を活用して、採光と通風の効率を高めよう

ここまで見てきたように、採光と風通しを意識した間取りにおいて、最も重要になるのは窓の配置です。しかし、必ず理想的な位置に窓を配置できるわけではありません。そこでおすすめしたいのが、小窓を活用する方法です。
窓は一般的な腰窓や掃き出し窓だけでなく、側窓・高窓・地窓・天窓といった多くの種類があり、それぞれ特徴が異なります。たとえば、吹き抜け上部に高窓を設置すれば採光の助けになるだけでなく、部屋を斜め上に向かって吹き抜ける通風経路が確保できるでしょう。また、光の差し込みにくい北向きの部屋でも、天窓を設ければ真上からの光を取り入れることができます。部屋のデザインの一環としても魅力があるので、いろいろな配置を検討してみてはいかがでしょうか。

今回のまとめ

家電が充実している現在では、光は照明器具、風はエアコンと換気システムで十分かもしれません。しかし、自然の光と風には、人工的なものにはない魅力があります。光熱費の節約や環境保全にもつながりますから、間取りを工夫して積極的に光と風を取り入れてみましょう。