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東海地震に備える!地震に強い住宅の構造とは?

2020.07.21

コラム


東海地震に備える! 地震に強い住宅の構造とは?
日本では近い将来、駿河湾から静岡県の内陸部を震源域とする「東海地震」が発生すると予測されています。規模はマグニチュード8クラスと考えられており、発生すれば甚大な被害をもたらすのは間違いありません。今回は、来るべき大地震に備えるため、地震に強い住宅の特徴をご紹介します。

【目次】
1.「耐震」「制震」「免震」の違い
2.木造と鉄骨、鉄筋コンクリートはどれが頑丈?
3.地盤の強さと基礎にも注目しよう
4.今回のまとめ

「耐震」「制震」「免震」の違い

地震に強い家を作るためには、いろいろな方法が考えられます。構造に関していえば、現在主に使われているのは「耐震構造」「制震構造」「免震構造」の3つです。それぞれの特徴を見ていきましょう。

耐震構造

建物自体を頑丈にして、地震の揺れに耐えられるようにする構造です。現在、日本の多くの一般住宅で採用されており、柱と柱の間に「筋交い」と呼ばれる部材を入れるなどして強度を高めます。

制震構造

壁の中などにオイルダンパーなどの制震装置を組み込み、地震のエネルギーを吸収することで揺れを抑える構造です。建物に地震の揺れが伝わったあとで、それを軽減する方法といえます。

免震構造

建物と土台との間に、揺れを吸収する装置を組み込む方法です。地震のエネルギーが直接建物に伝わらないため、揺れを大幅に軽減でき、マンションでよく採用されます。

木造と鉄骨、鉄筋コンクリートはどれが頑丈?

家の素材も、耐震性能に大きな影響を与えます。現在の住宅で主に使われているのは以下の3つです。

木造

昔からある、木材を使った工法です。鉄骨や鉄筋コンクリートに比べると耐久力は劣りますが、木材特有の「しなり」が期待できるため、一概に地震に弱いとはいえません。最近では、パネル状の木材を箱のように組み立てる「木造枠組壁工法」も登場しており、より高い耐震性能が期待できます。ただし、シロアリ被害による耐久力の低下に注意してください。

鉄骨造(S造)

木材の代わりに鉄骨を使って家を作る工法です。強度は木材より高くなりますが、木材に比べて音が響きやすく、小さな地震でも揺れを感じやすいのがデメリットです。

鉄筋コンクリート造(RC造)

鉄筋を組み、コンクリートを流し込んで床や壁を作る工法です。強度に加えて耐火性能も高いため、火災にも強くなります。さらに遮音性能も優れていますが、機密性の高さにより結露が起こりやすく、重量もあるので地盤の改良が必要になるかもしれません。

地盤の強さと基礎にも注目しよう

家を建てる際、無視はできないのが地盤の強さです。砂や粘土が多く含まれる軟弱地盤に家を建てると、地震の際に液状化現象や地盤沈下を引き起こし、家が傾いてしまう可能性があります。家を建てる前には、専門業者に依頼して地盤調査を行い、地盤が弱いと判明したら地盤改良を行うといいでしょう。また、家を支える基礎(土台)部分の構造も重要です。大きく分けると、面で家を支える「ベタ基礎」と、点で支える「布基礎」の2種類があります。荷重を分散できる分、耐震性能はベタ基礎の方が上です。ただし、鉄筋とコンクリートを多く使用するのでコストがかかります。地盤が強い場所なら布基礎で十分なこともあるので、業者とよく相談しましょう。

今回のまとめ

地震に強い家を作るためには、家の構造、材質、基礎、そして地盤と、さまざまな点に目を向ける必要があります。こだわり抜いた家を作れば、巨大地震でも倒壊しない可能性は大きく高まるでしょう。地震はいつやってくるかわかりませんから、ぜひ今のうちにご自宅の耐震性能をチェックしてみてください。