三重県亀山市・鈴鹿市で新築住宅・リフォーム・土地さがしを行う野村建設のお知らせです。

これから家を建てる方は「4つの寿命」を考えて建てましょう

2019.03.12

コラム

当たり前ですが、家は建てて終わりではなく、その先もずっと住み続けるものです。そのため、建てた当初は良くても、住み続けていくうちに不都合が生じてしまってはいけません。
そこで今回は、これから家を建てる方に覚えておいていただきたい、家を建て時に考える「4つの寿命」をお伝えいたします。

家を建てるときは今の生活でなく将来をイメージしましょう

家は、建てた当初をピークに、その価値が徐々に減少していきます。これは、減価償却という考え方であり、家だけに関わらず、車や家電などでも同じです。
しかし、家が車や家電と異なる点は、頻繁に買い換えられないことです。車や家電などは、痛みや飽きが来れば、数年単位で買い替えながら使っていくものです。一方、家はどんなに痛んでも飽きてきても、数十年間住み続けることが一般的です。
そのため、家を建てる際は、必ず将来の生活をイメージしながら設計することが重要です。

家づくりの際に考えておきたい4つの寿命

一言で家の寿命といっても、実は、4つの寿命に区分することができます。これから家を建てる方は、次の4つの寿命をしっかりと考えておきましょう。

物理的寿命

まず最初に考えるべき寿命は、家本体の物理的な寿命です。30歳で家を建てた場合、平均寿命で単純に考えれば、約60年は住み続けることとなります。60年間、日差しや雨風にさらされ続け、家族を守り続けてもらわなければならないため、物理的に長持ちする家づくりは必須条件です。
地震に耐えうる基礎や柱、台風に負けない屋根や外壁、外気から守ってくれる断熱や窓など、長く快適に住み続けられる家を作りましょう。最近の家は、技術も進化しているため物理的寿命は伸びていますが、作り手によって寿命に大きく差が出ます。必ず、信頼できる建設会社に任せましょう。

心理的寿命

家は、ただ家族が暮らすための道具ではありません。家族全員の団らんの場であり、安らぎの場です。そのため、ずっと住み続けても飽きがこないような、心理的寿命の長いデザインや設計が大切です。
流行りのデザインや子供の成長を見越していないような設計では、年月が経つにつれて、どんどん家への愛着が薄れていきます。愛着がなくなり、飽きてしまった家にずっと住み続けるのは、非常に苦痛です。必ず、心理的にも長く住み続けられるような、ユニバーサルで永続的なデザインと設計の家を考えましょう。

生活的寿命

家を建てるとき、多くの方は20-30代でまだ子供もいないか小さいことが大半です。その時のイメージだけで家を建ててしまうと、子供が大きくなった時に手狭になったり、夫婦が年齢を重ねた時に身体に負担がかかる家になってしまいます。
将来を見越した間取りを取り入れたり、思い切ってリフォームする前提で手を加えやすい設計にしたりしながら、生活のステージが変わっても暮らしやすい家を建てることが大切です。

資産的寿命

戦後からこれまでの日本では、「スクラップ&ビルド」といった考えのもと、家に一生住み続けて解体し、また次の人が建てるといったサイクルを繰り返していました。しかし、これからは欧米のように、一つの家を直しながら何代にもわたって住み続ける社会となります。そのために、何十年経っても資産的価値が失われない家を建てて、何代にもわたって住み続けられるような設計が重要です。
今の時代性を反映しすぎない普遍的なデザインや、木やモルタルも本物の素材を使用して長持ちするものを選び、後になってリフォームしやすいデザインを採用しましょう。何年経っても資産的価値が失われず、売却や賃貸、リフォームしやすい家を建てることで、資産として残していくことができます。

今回のまとめ

家の寿命というと、一つ目の物理的寿命をイメージする方が大半です。しかし、実はこんなに考えておくべき寿命があり、今だけを見据えて建てるべきではないことがよくわかります。
今の夫婦のイメージではなく、老後や子供が大きくなった後。もっと言えば、息子や孫世代がリフォームしながら住み続けていくような未来を見据えて、家を建てることが重要です。