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住宅メーカー・工務店の施工管理(現場監督)ってどんな仕事をするの?

2023.08.11

コラム

住宅の建築は、非常に高度な技術が要求される工事であり、多くの職人が関わります。そんな職人をまとめ上げ、家を完成させる役割を担うのが「施工管理(現場監督)」です。ここでは、住宅メーカーや工務店の施工管理の仕事内容について解説します。

【目次】
1.施工管理の仕事内容
2.施工管理と現場監督は何が違う?
3.ゼネコンと住宅メーカー・工務店の施工管理の違い
4.今回のまとめ

 

施工管理の仕事内容

施工管理は、建設現場の責任者にあたる役職です。現場の職人の指揮監督や関係各所との打ち合わせ、資材発注や職人の手配などのデスクワーク、そして予算配分の決定といった業務を行い、工事を予定通り完了させる役割を担います。中でも特に重要な仕事内容は、通称「4大管理」と呼ばれている管理業務です。4つの管理業務の内容を簡単にご紹介します。

・工程管理

工程管理は工事のスケジュール管理のことで、最も重要な業務です。作業の進捗を確認し、状況に応じて作業員の手配や資材発注を確実に行い、予定されている工期内に工事を完了させられるようにします。

・安全管理

工事に関わるスタッフや近隣住民の安全を確保する業務です。事故を防ぐための環境整備や作業手順のチェック、作業員への指導などを行います。

・品質管理

建物の品質が、仕様書や設計図で定められた水準を満たしているかどうか確認する業務です。材料の品質チェックはもちろん、工法や強度、密度などの確認も行います。

・原価管理

予算内で工事を終えられるよう、材料費や人件費といった原価(実際にかかった費用)を管理・調整する業務です。予算をオーバーしそうな場合は、計画を見直して利益を確保する必要があります。

施工管理と現場監督は何が違う?

施工管理の仕事内容を聞いて、「それって『現場監督』じゃないの?」と思う方も多いでしょう。特に、住宅の建築を依頼される一般のお客様にとっては、現場監督の方が馴染み深い言葉かもしれません。施工管理と現場監督に何か違いはあるのでしょうか?
結論からいうと、施工管理と現場監督は基本的に同じものであり、言い方の違いに過ぎません。一応厳密にいえば、現場監督は文字通り「現場の指揮官」である一方、施工管理はデスクワークなども行う「全体の管理者」というイメージの違いはあります。とはいえ、そういった細かな意味の違いが意識されることはあまりなく、基本的には同じ役職として扱われます。現場の責任者が「施工管理の◯◯です!」とあいさつしてきた場合は、「ああ、現場監督なんだな」と思って構いませんし、その逆もまた然りです。

ゼネコンと住宅メーカー・工務店の施工管理の違い

施工管理はあらゆる工事現場で必要になるため、大手のゼネコンなどでも活躍しています。では、ゼネコンと住宅メーカー・工務店の施工管理に何か違いはあるのでしょうか?
簡単にいうと、違うのは「工事の規模」です。住宅メーカーや小規模な工務店は、主に個人向けの住宅を手掛けています。一方、ゼネコンは高層ビルや商業施設といった、大規模な建築物を主に作ります。そのためゼネコンでは、1つの工事現場に複数の施工管理が置かれることもあります。
また、住宅メーカー・工務店の工事は規模が小さい分、施工管理者とお客様との距離が近いのが特徴です。窓口になるのは営業担当者ですが、施工管理者も打ち合わせに参加するなどして、営業に近い役割を担うことがあります。家を建てる時は、施工管理者の顔と名前を覚えておくといいでしょう。

今回のまとめ

施工管理は、工事全体を指揮する重要なポジションです。家が計画通り完成するか否かは、施工管理者の能力に大きく左右されます。家を建てる時は、営業担当者や職人だけでなく、施工管理者のスキルや実績もチェックしてみましょう。