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毎年払わなければいけないの? 固定資産税の仕組みを解説

2023.06.08

お知らせ

家を建てる時の費用といえば、家の建築費用や土地の購入費用がまず思い浮かびます。そして、それらと並んで意識しておかなければならないのが、家や土地にかかる「固定資産税」です。ここでは、固定資産税の仕組みについて解説します。

【目次】
1.固定資産税とは?
2.固定資産税がかかる理由と用途
3.固定資産税の税額はどうやって決まるの?
4.今回のまとめ

 

固定資産税とは?

固定資産税は、住宅やマンション、土地といった「固定資産」にかかる税金です。地方税に該当し、お住まいの市町村(東京都23区は例外的に東京都)に納めます。固定資産税の納付は、固定資産の所有者の義務であり、毎年必ず支払う必要があります。
厳密にいうと、固定資産税を納付する義務があるのは、毎年1月1日時点で「固定資産税課税台帳」に登録されている人です。実際にその土地を利用・居住していなくても、自分が所有者として台帳に登録されているなら、税金を納めなければなりません。納期は原則として年4回に分割され、郵送されてくる納付書や口座引き落としなどによって納付します。

固定資産税がかかる理由と用途

固定資産税については、「なぜ家や土地を持っているだけで税金を払わなければならないの?」と疑問に感じる方もいるでしょう。固定資産税がかかる理由は、簡単にいうと「固定資産は行政サービスによる恩恵を受けているから」です。
たとえば、家や土地などの近くに道路ができると、利便性が向上するのに加えて資産価値も高まるでしょう。そこで、こういった恩恵の受益者=固定資産の所有者に対し、資産価値に応じた税負担をしてもらっているというわけです。
そして、納付された固定資産税は、納付者を含む人々の生活を支えるために使われています。道路や公園、学校といった公共施設の整備や、介護・福祉などのサービスが主な用途です。

固定資産税の税額はどうやって決まるの?

固定資産税の税額を算出するためには、まず固定資産の価値である「固定資産評価額」を決め、固定資産課税台帳に登録する必要があります。これは「固定資産評価基準」に従い、自治体ごとの方式に従って固定資産評価員が行います。評価の見直しは3年に1回です。
次に、固定資産評価額をもとに、さまざまな軽減措置や経年減価を考慮した「課税標準額」を算出します。たとえば、一般的な住宅用地の場合は、固定資産の評価額の1/3を課税標準額とします(住宅用地の特例)。これによって、一般的な住宅の税負担を軽減しているわけです。新築住宅や認定長期優良住宅も、一定期間の軽減措置を受けられます。
そして、課税標準額が決定したら、税率をかけて固定資産税額を算出します。
固定資産税額=課税標準額×税率1.4%(標準税率)
基本的にはこの式の通りですが、自治体によっては標準税率以外の税率を採用している場合もあります。地域にもよるものの、標準的な大きさの新築戸建て住宅でも、年間10万円~20万円程度の固定資産税がかかるのが一般的です。年4回に分割すると、1回あたり2.5万円~5万円程度支払うことになるので、事前に準備しておきましょう。

今回のまとめ

固定資産税は、家や土地を所有するなら毎年納付の義務が生じる税金です。決して 小さな金額ではないため、考慮に入れずに広い土地を買ったりすると、思わぬ出費で困ってしまうかもしれません。毎年どのくらいの固定資産税を納めていく必要があるのかは、家づくりの計画を立てる段階でしっかりと計算しておきましょう。