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住宅ローンの変動金利と固定金利は何が違う? どちらがいいの?

2023.05.02

コラム

家を建てる時、多くの方は住宅ローンを組むことになります。この際、金利のタイプを「変動金利」にするか、それとも「固定金利」にするかは大きな悩みどころです。どちらもメリットとデメリットがあるため、よく考えて選ばなければなりません。ここでは、変動金利と固定金利の違いについて解説します。

【目次】
1.変動金利の特徴
2.固定金利の特徴
3.変動金利と固定金利はどちらがいいの?
4.今回のまとめ

 

変動金利の特徴

変動金利とは、定期的に金利が見直され、変動する可能性があるローンです。通常は半年に1回(4月と10月)、市場金利や政府の金融政策などを考慮して金利が見直されます。変動金利のメリットは、他の金利タイプに比べて借入時の金利が低く、多くは1%以下であることです。そのため、借入後に金利が上昇しなかったり、上昇幅が小さかったりした場合は、最終的な返済額が他のタイプよりも安くなります。
さらに、もし金利が低下すれば、返済総額が当初の予定よりも安くなります。その反面、金利の上昇幅が大きければ、返済総額が高くなってしまう可能性があるのがデメリットです。借入の段階で返済総額が確定しないために、返済計画に狂いが生じてしまうこともあるでしょう。
ただし、金利が変動しても返済額が5年間据え置かれる「5年ルール」と、返済額の変動は見直し前の125%を上限とする「125%ルール」があります。これらのルールにより、頻繁かつ極端な返済額の変動が起きないようになっています。

固定金利の特徴

固定金利(全期間固定金利)とは、借入時の金利が完済時まで固定されるタイプのローンです。市場金利が上がっても下がっても、ローンの金利は変わりません。固定金利のメリットは、市場金利が上昇しても返済額が増えないことです。また、ローンを組んだ時点で返済総額が確定するため、返済計画を立てやすく、金利の変動に振り回される心配がありません。一方、他の金利タイプに比べて、借入時の金利が高いのがデメリットです。
それに加え、市場金利が下がったとしてもローンの金利は見直されず、返済総額が安くなることはありません。良くも悪くも安定しているといえます。
なお、変動金利と固定金利の中間的な性質の「固定金利選択型」というタイプもあります。これは、一定期間は固定金利となり、期間が過ぎると変動金利になる仕組みです。

変動金利と固定金利はどちらがいいの?

変動金利と固定金利は正反対の性質を持っており、ローンを組む時は自分に合った方を選択する必要があります。では、それぞれどのような人に向いているのでしょうか?まず、変動金利が向いているのは、返済期間が短い人や収入に対する借入比率が低い人です。借入額が年収の4倍~5倍程度で返済期間も短ければ、金利が上昇したとしても影響は小さく、返済に困る可能性が低いと考えられます。単純に資金に余裕がある場合も変動金利でいいでしょう。
一方、固定金利が向いているのは、金利の動きを気にしたくない人や、安定して計画的に返済したい人です。特に小さなお子様がいるご家庭は、成長・進学に伴い生活費や教育費が増える可能性が高く、家計が予測しにくいでしょう。そのような状況で変動金利を選ぶと、金利が上昇した時に返済に困るおそれがあります。リスクを避けるためにも、固定金利もしくは10年程度の固定金利選択型を選ぶのがおすすめです。

今回のまとめ

変動金利と固定金利は、どちらも一長一短です。借入時の金利の低さのためか、現実には変動金利を選ぶ人が多いのですが、安易に選ぶと返済に苦労する可能性があります。自分の収入やライフプランなどを考慮し、最適な金利タイプを選ぶのがおすすめです。不明点がある時は、銀行の窓口やファイナンシャルプランナーなどに相談してみましょう。