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瓦だけじゃない!人気の屋根材の特徴を紹介

2023.03.23

コラム

日本では、伝統的な屋根材として瓦がよく使われてきました。しかし現在では、瓦以外にもいろいろな屋根材が普及しており、デザインや耐久性などを考慮して選ぶことができるようになっています。ここでは、瓦以外の人気屋根材の特徴をご紹介します。

【目次】
1.ガルバリウム鋼板
2.スレート系屋根材
3.アスファルトシングル
4.今回のまとめ

 

ガルバリウム鋼板

現在の屋根材は、金属屋根材が圧倒的なシェアを占めています。その中でも、特によく使われているのが「ガルバリウム鋼板」です。ガルバリウム鋼板とは、アルミニウム55%・亜鉛43.4%・シリコン1.6%の比率でメッキ加工を施した鋼板をいいます。
ガルバリウム鋼板のメリットは、瓦屋根に比べると非常に軽く、地震に強いことです。耐久年数も高く、他の金属屋根材に比べると価格も安く、重ね葺き(カバー工法)にも適していることから、新築はもちろんリフォームでもよく使われます。
一方、金属であるため雨音が反響しやすく、遮熱性や断熱性に劣るのが欠点です。ただし近年では、これらの弱点を補強した商品も増えてきています。また、ガルバリウム鋼板をさらに強化したSGL(次世代ガルバリウム)も登場しているので、より優れた機能を求めるなら採用するといいでしょう。

スレート系屋根材

スレート系屋根材は、セメントに繊維質の材料を混ぜ、薄い板状に成形した屋根材です。メーカーの商品名である「コロニアル」や「カラーベスト」といった名称で呼ばれることもよくあります。
また、従来の粘土瓦と同じような形に成形した「スレート瓦」も登場しています。スレート屋根のメリットは、瓦に比べて安価でカラーバリエーションも豊富なことです。金属屋根ほど軽量ではありませんが、瓦と比較すると大幅に軽いので地震に強く、耐火性にも優れています。広く普及している屋根材なので、多くの業者が施工できるのもメリットです。
ただし、強風に比較的弱く、屋根材の隙間から雨水が入り込む可能性があります。断熱性・防音性や耐久性も他の屋根材に比べて低めで、気候や人の重さによって割れやすく、やや短いスパンでの定期メンテナンスが必要です。耐用年数も15年~25年程度と短めなので、総合的なコストパフォーマンスはあまり高くない場合があります。

アスファルトシングル

アスファルトシングルは、ガラス繊維の層をアスファルトで挟み込み、表面には細かい石粒をまぶしてアクリル樹脂で固めた屋根材です。北米で数多く使われており、日本でも主に輸入品が使われています。
アスファルトシングルのメリットは、シート状でハサミやカッターによって簡単に切断できるため、施工の自由度が高くさまざまな形状の屋根に対応できる点です。断熱性・防音性・防水性などにも優れており、重量は瓦の1/5程度しかないので、耐震性も高いといえるでしょう。
その反面、日本での流通量がまだ少なく、輸入品が中心ということもあって、価格がやや高めです。施工できる業者もそれほど多くありません。また、接着剤で貼り付けて施工するため、強風が吹くと剥がれてしまう可能性があります。台風が来やすい地域では注意が必要です。

今回のまとめ

屋根材は本当に多種多様で、それぞれメリットもデメリットもあるため、よく比較検討した上で選ぶことが大切です。もちろん、伝統的な瓦にもメリットがあり、十分選択肢に入ります。まずは経験豊富な施工業者に相談し、アドバイスを受けながら最適な屋根材を選ぶといいでしょう。