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コロナ禍で話題となったウッドショックとは? 現在は改善したの?
2022.10.28
コラム
ここ最近、住宅業界を騒がせた問題といえば、木材の急激な値上がりである「ウッドショック」です。当ブログでも、昨年12月の記事にて取り上げました。あれから1年近く経過した現在、ウッドショックはどうなったのでしょうか? ここでは、ウッドショックの現状について解説します。
【目次】
1.ウッドショックは今なお続いている
2.ロシアのウクライナ侵攻や円安が拍車をかけた
3.ウッドショック中でも、状況次第で住宅は購入してよい!
4.今回のまとめ
ウッドショックは今なお続いている
最初に、ウッドショックとは何なのかを簡単に確認しておきましょう。ウッドショックとは2021年3月頃から発生している、輸入木材の極端な価格高騰のことです。原因としては、新型コロナウイルスの影響による労働者の減少→木材の供給数の減少や、同じく新型コロナを原因とする世界的なコンテナ不足、リモートワークの普及による郊外での住宅建築数の増加などが挙げられます。日本はもともと、木材の約6割を輸入に頼っているため、ウッドショックの影響を大きく受けてしまいました。では、2022年10月末現在、ウッドショックはどうなっているのでしょうか?
結論から言うと、残念ながらウッドショックは今なお継続しています。常態化しているせいかニュースに出る機会は減りましたが、相変わらず木材価格は高止まりしており、今後も「家が高い」「すぐに工事ができない」といった状況は続きそうです。
ロシアのウクライナ侵攻や円安が拍車をかけた
ウッドショックの大きなきっかけとなったのは新型コロナのパンデミックですが、2021年からはワクチンが普及し、各国で新型コロナと共存できる体制が整い始めていました。しかし、現在はここに新たな「燃料」が投下されています。
それは、ロシアのウクライナ侵攻です。日本は、ロシアからアカマツを数多く輸入しています。しかし、ウクライナ侵攻を受けての経済制裁の結果、ロシア産のアカマツは輸入禁止リストに入り、日本の木材不足に拍車がかかりました。加えて、主に対米ドルでの記録的な円安も進行。輸入品の価格が上昇し、ますます輸入木材が高くなってしまったのです。新型コロナの影響は少しずつ解消されていくと考えられますが、それ以外の悪材料がいつまで続くのかは予想できません。
ウッドショック中でも、状況次第で住宅は購入してよい!
ウッドショックの影響を聞いて、「じゃあマイホームの購入はしばらく我慢しよう」と考える方もいると思われます。しかし、住宅価格が上昇しているからといって、購入の先送りが正しいとは限りません。なぜなら、政府もウッドショックによる住宅価格の上昇を把握しており、対策を講じているからです。
たとえば、「地域型住宅グリーン化事業」では、長期優良住宅や高度省エネ型住宅(認定低炭素住宅)に対する補助金が増額されました。また、金利や住宅ローン控除など、住宅購入の際に注目すべき点は価格以外にもたくさんあります。こういった点を総合的に考慮し、最適な家づくりのタイミングを探るべきではないでしょうか。
今回のまとめ
現在、ウッドショックの出口は見えていません。しかし、新型コロナとの共存が可能になりつつあるように、世の中の混乱には必ず終わりがあります。常に最新の情報を集め、先を見越して家づくりの計画を立てることが大切です。住宅価格の見通しや補助金制度について不明点があれば、ぜひ専門業者に相談してみてく
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