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家づくりの前に行う土壌・地盤調査、地盤改良工事とは

2022.10.18

コラム


家づくりでは、家だけでなく土地の安全性も重要です。汚染された土地や軟弱な地盤に家を建てても、安心して住むことはできません。そのため家づくりの前には、土壌調査や地盤調査、そして状況に応じた地盤改良を行う必要があります。ここでは、土壌・地盤調査や地盤改良の内容をご紹介します。

【目次】
1.土壌調査とは?
2.地盤調査とは?
3.地盤改良とは?
4.今回のまとめ

 

土壌調査とは?

土壌調査とは、その土地の土壌に有機溶剤・重金属・農薬といった有害物質が含まれているかどうかを調べることです。これらの物質は、間接的であれ直接的であれ人間が摂取すると、重大な健康被害をもたらすおそれがあります。そのため、土地の使用履歴やボーリング調査(土地に深く細い孔を開ける調査)によって、土壌の状態を確認する必要があるのです。調査の結果、土壌が汚染されていると判明した場合は、対策工事によって土地を健全化しなければなりません。
代表的な対策は、汚染された土壌の掘削・除去です。また、有害物質の種類によっては、専用の機械にかけて現地で浄化することもできます。この方法は、汚染された土壌を搬出しないので環境負荷が低く、搬出・埋め戻し等のコストを大幅に削減できるのがメリットです。

地盤調査とは?

地盤調査とは、その土地が家の重さに耐えられる強度を備えているかどうか調べることです。軟弱な地盤の上に家を建てると、地盤沈下によって家が傾いたり、基礎部分や壁に亀裂が入ったり、ドアや窓枠が歪んだりするおそれがあります。
また、家の傾きによって、めまいや自律神経の乱れといった健康被害も引き起こされます。このような家ではとても安心して暮らせませんし、そもそも家が傾いている時点で非常に生活しにくくなるでしょう。そのため、スウェーデン式サウンディング試験(SWS試験)やボーリング調査といった方法で土地の強度(地耐力)を調べるのです。地盤の強さは「N値」という数値によって表され、大きな建物を建てる場合はより高い強度が求められます。

地盤改良とは?

地盤調査の結果、その土地が軟弱な地盤だと判明した場合は、強度を高めるために「地盤改良」を行います。地盤改良の主な方法は3種類あり、軟弱地盤がどのくらいの深さまであるのかによって使い分ける必要があります。軟弱地盤が2m程度であれば、地盤にセメント系凝固剤を混ぜ合わせる「表層改良工法」で対応可能です。2m~8mの場合は、地盤に細長い穴をいくつも開けてセメント凝固剤を流し込む「柱状改良工法」が使われます。たくさんの電柱のようなもので家を支える方法と考えていいでしょう。
そして、軟弱地盤が5m~30m程度の場合は、固い地盤まで鋼管杭を打つ「鋼管杭工法」が採用されます。どの方法が適切なのかを判断するためには、何よりも正確な調査データが必要なので、綿密な地盤調査を行いましょう。

今回のまとめ

土壌調査や地盤調査、そして地盤改良は、安心して暮らせる家を作るためには必須です。土地がなければ家は建てられませんから、家づくりと土地選びはセットで考えなければなりません。家を建てる際は、必ず専門業者に予定地の調査を依頼し、土地の安全性を確認しましょう。