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建築士・建築家・設計士ってどんな仕事? 家づくりにおける役割を解説

2022.09.29

コラム


家づくりをする時は、専門家に設計やデザインを依頼する必要があります。建築に関わる職業には、建築士・建築家・設計士などいろいろな種類があり、誰に相談すればいいのか迷った経験のある方もいるでしょう。実際のところ、これらの職業は一体何が違うのでしょうか。ここでは建築士・建築家・設計士の違いと、家づくりにおける役割を解説します。

【目次】
1.建築士の仕事内容
2.建築家の仕事内容
3.設計士の仕事内容
4.今回のまとめ

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建築士の仕事内容

建築士は、建築物の設計や工事監理、各種手続きを行うのに必要な国家資格(もしくはその資格を保有する人)です。日本では、一級建築士・二級建築士・木造建築士の3種類があり、一級建築士は大規模な建築物の設計・工事監理にも携わることができます。二級建築士や木造建築士は仕事の内容が制限され、主に戸建住宅などの小規模な建築物を手掛けます。建築士という職業は、国家資格を持っていなければ名乗ることができません。一級は非常に難易度が高い資格としても有名で、合格率はわずか10%程度です。一級を取得するためには、建築物の構造・性質・デザインなどに関する、深い知識と技術を持っている必要があります。まさに建築のプロフェッショナルです。
したがって、家づくりを依頼する時は、原則として建築士が所属する業者を選ぶ必要があります。一般的な戸建て住宅であれば二級でも十分活躍できますが、大規模な家や複雑な構造の家を建てたい時は、一級建築士を選ぶのが望ましいでしょう。

建築家の仕事内容

建築士と似たような職業には「建築家」があります。こちらは国家資格ではなく、「建築を仕事にしている人」という程度の曖昧な意味合いで、誰でも名乗ることができます。建築士の資格保有者でも、デザインの仕事を中心に手掛ける人が「建築家」を名乗っている場合がありますが、好みやイメージの問題であり明確な線引きはありません。
一応、民間の資格としては、「社団法人日本建築家協会」が主催する「登録建築家制度」があります。これに登録されている人は確かに「建築家」でしょう。しかし、登録するためには一級建築士の資格や実務経験が必須であり、実質的には「特に優秀な建築士を認定する資格」です。
以上の点から、「建築家」という肩書きをあまり気にする必要はないといえます。中には、何の資格も持っていないにもかかわらず「建築家」を自称する人もいますので、依頼する際には注意が必要です。

設計士の仕事内容

「設計士」も建築家と同様、国家資格ではない肩書きです。業界内では「専門資格は持っていないが、設計の業務に携わっている人」を設計士と呼んでいます。主に建築メーカーや設計事務所などに所属し、建築士のサポートをしている人が設計士だと考えていいでしょう。設計士は有資格者ではないため、その仕事の範囲はかなり限られ、主体となって設計を行うことはほとんどありません。ただ、建築士法の定めに従うなら、「100㎡未満の木造住宅」であれば資格がなくても設計可能です。
そのため、設計士が主体となって設計業務を行うのも不可能ではないといえます。とはいえ、正確な設計や工事監理を望むのであれば、やはり建築士に依頼するのが理想です。

今回のまとめ

結局のところ、「建築家」や「設計士」といった肩書きにあまり意味はなく、「建築士」の資格を持っているかどうかが重要だといえます。もちろん、建築士の中にも実務経験が少ない「ペーパー建築士」がいるため、過去の実績はしっかりと確認しなければなりません。理想的な住まいを建てるためにも、依頼先はよく考えて選びましょう。