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室内に設置した観葉植物が持つ驚きの効果とは

2022.09.30

コラム


観葉植物は、室内のインテリアとしてよく用いられます。植物を眺めたり育てたりするのは楽しいものですが、植物のメリットはそれだけではありません。観葉植物には実用的なメリットもあり、効果的に配置すれば私たちの生活をより豊かにしてくれるのです。ここでは、観葉植物の持つ魅力的な効果をご紹介します。

【目次】
1.森林浴効果でリラックスし、ストレス解消
2.蒸散による加湿効果で乾燥対策
3.疲労回復、幸福度・生産性・創造性向上など
4.今回のまとめ

 

森林浴効果でリラックスし、ストレス解消

森や林の中を歩いている時、何だかいい匂いがした経験はないでしょうか。これは気のせいではなく、植物が発する「フィトンチッド」という香り成分によるものです。フィトンチッドは、植物が傷つけられた時などに発生させる成分で、テルペン類をはじめとする化学物質で構成されています。このフィトンチッドが揮発することで、いわゆる「森の香り」が生まれているのです。そしてフィトンチッドは、ただいい香りがするだけでなく、リラックス効果やストレス軽減効果をもたらしてくれます。森林浴をしていると晴れやかな気分になるのは、このフィトンチッドのおかげです。室内に多くの観葉植物を置いておけば、日頃のストレスの緩和が期待できるでしょう。

蒸散による加湿効果で乾燥対策

植物は根から水分を吸収し、主に葉の裏側の気孔から、水蒸気として大気中へ放出しています。この働きを「蒸散」といいます。木陰に入ると涼しく感じるのは、太陽の光を避けられるのに加え、蒸散の影響で体の熱が奪われるからです。つまり、観葉植物を室内に置いておけば、生きた加湿器として機能します。室内をじわじわと加湿してくれるので、乾燥にお困りの際はぜひ置いてみましょう。葉が大きく蒸散量の多い植物を配置するのが最も効果的です。ただし、植物自体にしっかり水をあげなければ蒸散は起きません。また、植物の数が多すぎると、湿度が高くなりすぎる場合もある点にご注意ください。

疲労回復、幸福度・生産性・創造性向上など

植物の緑色には、見る人の気分を穏やかにする心理効果があります。また、緑色は可視光線の中で最も見えやすい色で、目に余計な負担をかけないため、視覚疲労の回復効果も期待できます。常に視界に観葉植物が入るようにするだけで、心身ともにリラックスできるわけです。加えて人間には、本能的に「自然とつながりたい」という欲求があるとされています。これを「バイオフィリア」といい、バイオフィリア的な欲求が満たされている環境では、幸福度・生産性・創造性などの向上効果が期待できることが判明しています。近年ではこの考え方に基づいた「バイオフィリックデザイン」が、オフィスなどに導入されるようになりました。ご自宅でもオフィスでも効果的に観葉植物を取り入れ、植物を身近に感じられるようにするといいでしょう。

今回のまとめ

観葉植物は、想像以上に多くのメリットを持っています。流石に小さな鉢植えをポンと置いただけでは、目立った効果は期待できませんが、計画的に植物を取り入れれば大きな効果を生んでくれるでしょう。日々のお世話のことも考慮しつつ、積極的に観葉植物を室内に配置して、その効果を体験してみてはいかがでしょうか。