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防犯性能の高い建具にある「CPマーク」とは?
2022.02.11
コラム
自宅を空き巣などの被害から守るためには、防犯性能の高い窓やドアを設置する必要があります。しかしながら、具体的にどのような建具を選べばいいのかわからないことも多いでしょう。そのような時、ぜひ注目していただきたいのが「CPマーク」です。ここでは、CPマークの意味や生まれた経緯について解説します。
【目次】
1.CPマークとは
2.CPマークが付いた製品の防犯性能はどのくらい?
3.CPマーク付きの製品にデメリットはある?
4.今回のまとめ
CPマークとは
CPマークは、防犯性能の高い建物部品(鍵、玄関ドア、ガラス、サッシ、面格子など)につけられるマークです。CPはCrime Prevention(防犯)の略で、マークもCPという文字を図案化したものとなっています。CPマークの導入のきっかけとなったのは、平成14年に設置された「防犯性能の高い建物部品の開発・普及に関する官民合同会議」です。この合同会議には警察庁、国土交通省、経済産業省、そして日本ロック工業会をはじめとする民間団体が参加し、建物への侵入犯罪防止のための方策を検討してきました。
その結果、平成15年に「防犯性能の高い建物部品」の試験基準が決定。平成16年には、警察庁から「防犯性能の高い建物部品の目録」が公表され、そこに登録されたもののみを「防犯建物部品」と呼べるようになりました。そして、防犯建物部品であることを示す目印として、CPマークが採用されたのです。
CPマークが付いた製品の防犯性能はどのくらい?
CPマークが示す「防犯性能」は、明確な基準が定められています。簡単にいうと、ピッキングや窓ガラスの破壊を始めてから実際に侵入できるまでの時間(抵抗時間)が「5分以上」であれば、CPマークを使用することができます。なぜ5分なのかというと、5分以上耐えることができれば約7割の泥棒は侵入をあきらめることが、警察庁の統計データなどから判明しているからです。そのため製品の性能試験でも、実際にハンマーで殴る・バールでこじ開ける・ドリルで穴を開けるといった作業を行い、5分以上耐えられるかどうかをチェックしています。こうした厳しい試験をクリアした製品のみがCPマークの使用を許され、防犯建物部品として流通するわけです。
なお、5分間というのはあくまでも目安なので、実際の耐久性は部品ごとに差があります。
CPマーク付きの製品にデメリットはある?
CPマークの付いた製品には、一応デメリットもあります。それは、マークなしの製品に比べて価格が高めであることです。これは十分に性能を高め、第三者機関による審査などの手間もかかっている以上、仕方のないことといえます。また、正確に施工しないと効果を発揮できないので、防犯フィルムを自分で貼る時などは注意しなければなりません。
しかし、CPマークのない製品は防犯性能が保証されませんから、空き巣などの被害にあう確率が高くなります。安価な建具を選んで泥棒の侵入を許し、大切な財産を持っていかれてしまっては本末転倒です。万が一の時のことを考えると、少し高くてもCPマーク付きの製品を選ぶ価値は十分にあるといえるでしょう。
今回のまとめ
どれだけ工夫をしても、「100%破られない窓やドア」を作ることはまずできません。しかし、泥棒の侵入を防ぐには、5分以上耐えることができれば十分です。CPマークは、その性能をとてもわかりやすく示してくれています。泥棒に強い家を作りたい時は、ぜひCPマーク付きの建具を選んでみてください。
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