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床暖房を入れるメリットとデメリットを解説
2021.11.21
コラム
寒い冬を乗り切るためには暖房が必須です。定番の暖房器具としてはエアコンやストーブ、ヒーターなどがありますが、「肌が乾燥する」「温まり方にムラがある」といったお悩みを抱えている方も多いでしょう。そのような時におすすめなのが「床暖房」です。ここでは、床暖房のメリット・デメリットをご紹介します。
床暖房の仕組みと種類
床暖房は、床下の熱源によって部屋を暖める暖房設備です。こう聞くと「足元しか暖かくならないのでは?」と感じる方もいるでしょう。しかし実際には、床の熱が空気に伝わるので、しっかり部屋全体を暖めることができます。また、床暖房は温め方の仕組みによって「温水式」と「電熱式」に大きく分けられます。
温水式は、床下に張り巡らせた配管内に温水を循環させて温める仕組みです。温水を作るためのエネルギー源には、電気・ガス・灯油の3種類があります。そして電気式は、電熱線を床下に張り巡らせて暖める仕組みです。大きなホットプレートのようなものだと考えていいでしょう。より細かく分けると、電熱線ヒーター式、深夜電力を利用して夜間に熱を蓄える蓄熱式、温める箇所を細かく調整できるPTCヒーターなどがあります。
床暖房のメリット
床暖房には、他の暖房器具にはないメリットがいくつもあります。まず、部屋を足元からじんわり温められること。暖かい空気は上昇する性質があるため、暖房をかけても足元は寒いままというケースは少なくありません。その点、床暖房はまず床から温めるので、部屋全体が満遍なく暖まりますし、足もヒヤッとしないのです。
また、エアコンのように温風を出さないので肌や目が乾燥しにくく、ホコリも舞い上がりません。火を使わず高温にもならないので安全性も高く、小さなお子様がいるご家庭でも安心です。さらに、本体が床下にあるので場所を取らず、部屋を広く使うことができ、お掃除の負担も軽減できます。
床暖房のデメリット
床暖房のデメリットは、部屋が暖まるまでに時間がかかることです。部屋全体をじわじわ暖めていくので、他の暖房器具に比べるとどうしても速効性が劣ります。そのため、すぐに部屋を暖めたい時や、短時間だけ暖房を使いたい時には向いていません。また、初期費用も高めで、10畳の部屋に設置すると50万円~100万円ほどかかります。温水式はメンテナンス費用もかかり、1年に1回は不凍液の交換(5000円~1万円)が必要で、10年に1回は熱源機械の交換(20万円~100万円)もしなければなりません。
さらに、月々の電気代もエアコンなどに比べて高めです。8畳の部屋で1日10時間程度使う場合、温水式は4000円~5000円、電熱式は6000円ほどかかります。そして、万が一故障した時の修理が大変であることも意識しなければなりません。これらをメリットと比較した上で、床暖房を導入するかどうかを決めるといいでしょう。
今回のまとめ
床暖房は高級感があり、憧れる方も多い暖房設備です。しかし、メリットが多い一方デメリットもあるため、何も考えずに設置していいわけではありません。後付けするにしても新築時に設置するにしても、メリットとデメリットをよく理解してから決めるのがおすすめです。そうすれば、床暖房のメリットを最大限に享受できるでしょう。
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