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太陽光発電の仕組みとメリット・デメリット

2021.09.19

コラム


最近では、屋根の上などに太陽光発電システムを設置している住宅をよく見かけるようになりました。資源保護や脱炭素の重要性が高まる中、ほぼなくなることがない自然エネルギーとして、太陽光発電は大いに注目されています。ここでは太陽光発電の仕組みと、住宅に設置する場合のメリット・デメリットについて見ていきましょう。

【目次】
1.太陽光発電の仕組み
2.太陽光発電のメリット
3.太陽子発電のデメリット
4.今回のまとめ

 

太陽光発電の仕組み

太陽光発電は、ソーラーパネルで太陽光を受け止め、光エネルギーを電気エネルギーに変換して発電する仕組みです。作られた電気は自宅で利用できるだけでなく、蓄電池に貯めて夜間や非常時の電源としたり、電力会社に売却したりすることもできます。かつてはとても高価なものでしたが、近年では一般家庭に設置できるまで価格が下がってきました。
なお、太陽光発電システムで作られた電気は、そのまま自宅で利用できるわけではありません。生み出されるのは、一般家庭では使えない「直流」の電気なので、パワーコンディショナーという機器で「交流」の電気に変換しなければならないのです。そのため太陽光発電システムを導入する時は、発電を担うソーラーパネル、発電した直流の電気を集める接続箱(接続ユニット)、そしてパワーコンディショナーといった機器を設置・接続する必要があります。

太陽光発電のメリット

太陽光発電にはさまざまなメリットがあります。最も魅力的なのは、やはり光熱費の削減につながることでしょう。生み出された電気を家庭で利用できるので、電力会社から購入する電気を削減できます。パネルの搭載容量によっては、太陽が出ている間は生活に必要な電気をすべて賄えるケースすらあり、大幅な光熱費削減が期待できるのです。また、日中に停電が発生した場合は、太陽光発電専用のコンセントに電化製品を差し込むと、ソーラーパネルで作られた電気を利用できます。より有効なのが蓄電池と組み合わせる方法で、生産された電気を貯めておくことで、必要な時に自由に使えるのです。停電時に活用したり、夜間に使って電気代の節約につなげたりするといいでしょう。そして太陽光発電は、電気を作る過程で温室効果ガスを排出しません。
つまり、地球温暖化の防止に役立つのです。利便性だけでなく、エコに興味がある方も導入を検討してみましょう。

太陽光発電のデメリット

太陽光発電には、もちろんデメリットも存在します。最も大きいのはコストの問題です。資源エネルギー庁は、5.00kwの太陽光発電システムを設置すると、平均137.5万円の費用がかかると発表しています。さらに、日々のメンテナンス費用もかかりますし、経年劣化によってだんだん発電効率が落ちていくので、いずれは新しいものに交換しなければなりません。そのため、電気代の節約を目的に設置するのであれば、本当にお得になるのかどうかを長期的な視点で検討する必要があるでしょう。また、ソーラーパネルは通常屋根の上に設置します。これは屋根の重量を増加させるので、建物の耐震性が落ちてしまうのです。地震大国である日本では、無視できる問題ではありません。
そして、雨や曇りの日は発電ができないという、根本的な問題も忘れないようにしましょう。悪天候が多い地域だと本来の性能を発揮できず、まったく元が取れない可能性も否定できません。太陽光発電システムを導入するなら、その地域の天候に精通した業者に相談し、現実的にどのくらい発電が可能なのかを確認することが大切です。

今回のまとめ

太陽光発電は、なくならないクリーンなエネルギー源として、今後もさらに普及していくと考えられます。一方で、初期コストやメンテナンスコストの問題から、安易に導入していいものではないのも確かです。太陽光発電を導入する時は、導入の目的をはっきりさせるとともに、業者と相談して十分なシミュレーションを行いましょう。