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蓄電池の仕組みとメリット・デメリット

2021.09.10

コラム


災害の多い日本では、長時間の停電がしばしば発生しています。電気が使えないのはとても不便で、時には命の危険もあるでしょう。そんな中、停電時でも電気を使用できるようになるシステムとして注目されているのが、家庭用の「蓄電池」です。ここでは、蓄電池の仕組みやメリット・デメリットについて解説します。

【目次】
1.蓄電池の仕組み
2.蓄電池のメリット
3.蓄電池のデメリット
4.今回のまとめ

 

蓄電池の仕組み

蓄電池(二次電池)とは、充電して電気を蓄えておき、必要な時に使って電気機器を動かせる電池のことをいいます。一般的な単三電池など、一度放電したら終わりの電池(一次電池)と異なり、何度も充電して繰り返し使えるのが大きな特徴です。要するにバッテリーのことで、住宅設備として注目されている家庭用蓄電池も、スマートフォンなどのバッテリーを大きくしたものと考えて差し支えありません。蓄電池単体でも充電によって電気を貯めておくことはできますが、近年では太陽光発電システムとあわせて採用されることが増えてきています。発電後、家庭内で利用しきれなかった電気を蓄電池に蓄え、発電ができない夜間などに使うというわけです。これなら、生み出した電気エネルギーを無駄なく使うことができます。

蓄電池のメリット

家庭用蓄電池の大きなメリットは、停電時にも電気が利用できるようになることです。たとえば、蓄電池の規格容量が7.2kWhあれば、テレビやパソコン、冷蔵庫、照明などの電気機器を12時間も動かせます。これなら台風などの影響で停電しても、復旧まで我慢することなく、普段通りの生活を続けられるでしょう。また、前述したように太陽光発電で余った電気を蓄えられるので、エネルギーの無駄がなくなり電気代の節約にもつながります。
さらに、深夜の電気代が安くなる深夜電力プランを契約しているご家庭なら、深夜に電気を蓄えておいて日中に使うことも可能です。これなら日中でも、実質的に深夜電力料金で電気を使うことができ、大変お得になります。

蓄電池のデメリット

蓄電池には多くの魅力がありますが、いくつかデメリットもあります。まず、導入費用は決して安くありません。価格はメーカーによってさまざまですが、安価なものでも100万円~、高価なものだと200万円ほどかかります。国や自治体の補助金制度を利用して、なるべく安く導入できるよう工夫するのが望ましいでしょう。また、蓄電池は充放電をするたびに劣化していくため、永久には使えません。購入時には寿命をしっかりと確認し、将来の買い替えが可能なのかシミュレーションを行うのがおすすめです。
そして蓄電池は、一般的な冷蔵庫や洗濯機ほどのサイズがあり、一定の設置スペースを必要とします。問題なく設置できるだけのスペースがご自宅にあるのか、事前に確認しておいてください。

今回のまとめ

蓄電池があれば、電気エネルギーをより便利かつ大切に使えるので、今後はさらなる普及が望まれます。とはいえ、初期コストや寿命の問題から、ご家庭によっては元が取れないこともあるでしょう。寿命や容量を比較し、自分や家族のライフスタイルも考慮した上で、最適な蓄電池を選んでください。