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住まいづくりで考えるべき断熱性と気密性とは

2021.07.10

コラム


昨今の住まいづくりでは、「高断熱高気密」がトレンドとなっています。「高断熱高気密の住宅の方が快適に過ごせる」という漠然としたイメージをお持ちの方もいらっしゃると思われますが、なぜ断熱性や気密性が高い住宅は優れているのでしょうか。ここでは、住宅の断熱性や気密性が持つ意味について解説します。

【目次】
1.断熱性とは、熱の移動を防ぐ性能
2.気密性とは、空気の出入りを防ぐ性能
3.高断熱高気密の家を建てる際の注意点
4.今回のまとめ
 

断熱性とは、熱の移動を防ぐ性能

断熱性とは、文字通り「熱を断つ」性能のことです。断熱性が高い家は、屋外の熱が屋内に侵入してくるのを防げる一方、屋内の熱が外に出て行くのも防ぐことができます。つまり、夏や冬でも外気の影響をあまり受けず、空調の効率も高い家が作れるのです。では、断熱性を向上させるためには、具体的にどうすればいいのでしょうか? 一例としては、窓のフレームを樹脂製にするという方法があります。一般的に使用されている窓フレームはアルミですが、これを樹脂にするだけで、熱の伝導を1/1000程度にまで抑えられるのです。他にも、窓ガラスを複層ガラスにしたり、二重窓にしたりといった方法があります。窓は家の中で最も熱の出入りが多い部分なので、窓の断熱性を高めれば、家の快適性がグッと向上するでしょう。

気密性とは、空気の出入りを防ぐ性能

気密性とは、屋内外の空気の出入りを防ぐ性能の高さのことです。具体的には、住宅の隙間をどのくらいなくせているかを指します。隙間が多く気密性が低い住宅は、屋外と屋内で空気が出入りしてしまい、夏は暑く冬は寒い住まいになってしまいます。逆に気密性が高ければ、空気があまり出入りしなくなり、1年を通して快適な室温を保ちやすくなるのです。それに加え、冷暖房の効率を高めて光熱費を削減したり、室内の温度差を減らしてヒートショックなどの健康被害を防いだりといったメリットもあります。気密性を高めるためには、なるべく高精度の建築部材を用い、断熱材・防湿シート・気密テープなどを使って隙間を徹底的に塞ぐのが基本です。不要な窓は減らすか固定窓を使用し、窓の隙間ができるところには気密パッキンを施工すると、さらに気密性の向上が期待できるでしょう。

高断熱高気密の家を建てる際の注意点

断熱性や気密性は、数値で表すことができます。断熱性はUA値という数値を用い、地域によって適切な値が異なります。たとえば東海地区だと、UA値が0.87以下であれば高断熱な家です。気密性はC値という数値を用い、この数値が5.0以下であれば高気密な家となります、そのため、高断熱高気密の住宅を建てたい時は、各ハウスメーカーの住宅の性能をしっかりと数値で把握し、比較してみるといいでしょう。全国一律の基準ではなく、実際に家を建てる地域に見合った断熱性・気密性を実現してくれるかどうかも重要です。気密性は、家を建てた後に専用の機械で測定することもできるので、心配ならやっておくことをおすすめします。

今回のまとめ

高断熱高気密の家は、1年中室温が快適に保たれるので、家の中での過ごしやすさが格段にアップします。健康面や省エネのメリットもあるため、費用をかけてこれらの性能を高める価値は十分です。もちろん、断熱性や気密性は具体的な数字で表示し、建てた後に測定してくれる会社を選ぶのが望ましいでしょう。