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長期優良住宅ってどんな住宅のこと? 建設会社が解説!

2021.03.28

コラム


住宅はとても高価な買い物です。購入するからには、なるべく長く快適に使いたいと考える方が多いでしょう。そのような時におすすめなのが、国も普及を推進している「長期優良住宅」です。ここでは、長期優良住宅の特徴や認定の基準をご紹介します。

【目次】
1.長期優良住宅は、国の制度に基づく「長く快適に住める家」
2.長期優良住宅に求められる性能水準
3.長期優良住宅は税制面でお得になる
4.今回のまとめ

 

長期優良住宅は、国の制度に基づく「長く快適に住める家」

長期優良住宅とは、簡単にいうと「長く快適に住み続けるための工夫が凝らされた家」です。かつての社会では、住宅が必要になったら作り、不要になったら壊すという「スクラップ&ビルド」が当たり前でした。しかし近年では、少子高齢化の進行や環境問題、空き家の増加などへの対策として、作った家を手入れしながら大切に使う「住宅ストック活用型社会」への転換が推進されています。そのためには、長期にわたって快適に生活できる住宅を普及させなければなりません。そこで制定されたのが、「長期優良住宅認定制度」です。この制度に基づいて長期優良住宅に認定されると、税制優遇などの多くのメリットが得られます。ただし、認定を受けられるのは工事の着工前だけです。また、認定されるには登録住宅性能評価機関へ事前審査を依頼し、さらに所管行政庁(都道府県や市町村)の審査も通過する必要があります。マイホームを長期優良住宅にしたければ、施工業者にも相談しつつ計画的に行動するのが望ましいでしょう。

長期優良住宅に求められる性能水準

長期優良住宅に認定されるためには、さまざま基準をクリアする必要があります。高い耐久性・耐震性や劣化対策などは当然必要ですが、ただ頑丈なだけでは長期優良住宅にはなれません。維持管理や設備の更新が容易であることや、維持保全計画の策定も求められるからです。また、十分な住戸面積が確保されていることや、街並みに調和し良好な居住環境が形成されていること、高い断熱性能などによる省エネルギー基準をクリアしていることなども求められます。そして、ライフスタイルに応じて間取りを変更できる可変性の高さや、高齢者でも暮らしやすいバリアフリー性なども必要です。このように長期優良住宅では、「快適」かつ「長く住める」ことが非常に重視されます。認定を受けて家を建てれば、子や孫の世代まで豊かな生活が送れるでしょう。

長期優良住宅は税制面でお得になる

先に少し触れた通り、長期優良住宅は税制優遇などのメリットを得られます。代表的なメリットは、いわゆる「住宅ローン控除」の拡充です。住宅ローンを組んだ場合、控除対象となる借入限度額は通常4千万円ですが、長期優良住宅では5千万円になります。10年間の所得税と住民税の合計金額で見ると、最大100万円もお得になるのです。また、住宅ローンによっては通常より金利の低いプランを選択できます。固定資産税や不動産取得税、登録免許税などでも優遇され、最終的にお得になる金額は非常に大きいものになります。一定の条件を満たせば、補助金を受け取ることも可能です。そして、長期優良住宅である=住宅の性能の高さが証明されていることは、大きな付加価値になります。いつか手放す時が来たとしても、高額で売却しやすくなるでしょう。一方、性能が優れている分コストがやや高くなったり、工期が延びたりといったデメリットもあります。無理なく認定を受けるためには、十分にプランを練ることが大切です。

今回のまとめ

長期優良住宅に認定されれば、マイホームでの生活がとても快適になります。基準をクリアするのは大変かもしれませんが、それ以上のメリットが得られるのです。新しく住宅を建てる時やリフォームをする時は、長期優良住宅の認定を目指してみてはいかがでしょうか。