三重県亀山市・鈴鹿市で新築住宅・リフォーム・土地さがしを行う野村建設のお知らせです。

ライフサイクルコストを抑えて長く暮らせる家づくりを

2020.12.11

コラム


家を建てる時は、なるべく費用を節約しようと、より安く施工してくれる業者に依頼する方が多いでしょう。しかし、家にかかるお金は建設費用だけではないため、少し視野を広げて考えなければなりません。その際に重要になるのが「ライフサイクルコスト」です。ここでは、ライフサイクルコストを抑えた家づくりのポイントをご紹介します。

【目次】
1.ライフサイクルコストは「家の生涯」にかかる費用
2.建築費だけでなく、ライフサイクルコスト全体を見よう
3.高性能住宅ならライフサイクルコストを抑えられる
4.今回のまとめ

 

ライフサイクルコストは「家の生涯」にかかる費用

ライフサイクルコスト(生涯費用)とは、家が建てられてから解体されるまでにかかる総費用のことです。具体的には、土地の取得費用や建築費、メンテナンス費や修繕費、解体費、水道光熱費、固定資産税、火災保険料などの総額を指します。名前通り、家の「生涯」にかかる費用と考えていいでしょう。これに対し、土地の取得費用や建築費など、家の完成までにかかる費用をイニシャルコスト(初期費用)といいます。また、家での生活を始めてから発生するメンテナンス費、修繕費、水道光熱費、固定資産税などはランニングコスト(維持管理費)です。つまり、イニシャルコストとランニングコストを合わせたものが、ライフサイクルコストであるといえます。

建築費だけでなく、ライフサイクルコスト全体を見よう

ライフサイクルコストを構成する費用のうち、イニシャルコストは目に見えやすい費用です。そのため、家にかかる費用を節約したい場合、多くの方は建築費や土地の取得費用を減らそうとするでしょう。しかし、本当に注意が必要なのは、建築の時点では目に見えにくいランニングコストの方なのです。たとえば、一般的な4人家庭の場合、毎月の光熱費は1万7,000円程度かかります。これをオール電化住宅にすると、光熱費は月1万円程度になり、毎月7,000円程度の節約になるのです。1年間では8万4,000円、35年の住宅ローンを返し終わる頃には294万円もの節約になります。これなら、オール電化にしたことで建築費が100万円~200万円程度高くなっても、十分に元が取れるでしょう。つまり、徹底的に性能を高めた家は、最終的にお得になることが多いのです。イニシャルコストだけにとらわれず、ライフサイクルコスト全体に目を向けるのが望ましいといえます。

高性能住宅ならライフサイクルコストを抑えられる

ライフサイクルコストを抑える方法は、オール電化以外にも数多くあります。代表的なものは、家の隙間をなくし断熱材を効果的に使用した、高気密化・高断熱化です。これなら室温が外気温に左右されにくくなり、冷暖房の効率もよくなるため、1年を通じて快適な家ができあがります。また、外壁の耐久性や耐候性にも注目してください。常に紫外線や雨風にさらされている外壁は、家の中でも特に劣化しやすい部分です。耐久性に優れた外壁材を使えば、塗装の塗り替えや外壁の張り替えといったメンテナンスが少なくて済み、ライフサイクルコストの削減につながるでしょう。このような高性能住宅は、住環境自体も非常に快適になるため、一挙両得なのが大きな魅力です。

今回のまとめ

建築費をはじめとするイニシャルコストは、まさに氷山の一角でしかありません。そこだけにとらわれていると、ライフサイクルコストの増大につながり、生活の質まで低下してしまう可能性があるのです。費用を節約しつつ快適な家に住むためにも、ライフサイクルコストを意識した家づくりをしてみましょう。