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最近よく聞くエネルギー管理システム「HEMS(ヘムス)」とは?

2020.10.20

コラム


皆さんは、電気をなるべく節約しようと思いつつも、つい使いすぎてしまうことはありませんか? そのような方におすすめなのが、エネルギー管理システム「HEMS(ヘムス)」の活用です。ここでは、HEMSの特徴やメリットをご紹介します。

【目次】
1.HEMSは消費エネルギーを見える化し、一元管理するシステム
2.HEMSを使えば、エネルギーの無駄に気づける
3.HEMSの導入は計画的に。補助金にも期待
4.今回のまとめ

 

HEMSは消費エネルギーを見える化し、一元管理するシステム

HEMS(Home Energy Management System)とは、家庭で使用するエネルギーの管理システムです。各種家電や電気自動車、太陽光発電機などをネットワークでつなぎ、電気やガスの使用量をモニター画面で「見える化」。リアルタイムで一元管理できるようにします。つまり、どこでどのくらいのエネルギーを使っているのかが一目でわかるようになるのです。
HEMSを活用すれば、消費者自身が自宅の消費エネルギーを把握・管理することで節電につなげられます。必要ない照明の明るさを落とすなどの「自動制御」もでき、通信機能を持つ次世代型電力計「スマートメーター」とも接続可能です。政府では、2030年までにすべての住宅にHEMSを設置することを目標としています。

HEMSを使えば、エネルギーの無駄に気づける

HEMSの大きなメリットは、それまで気づけなかったエネルギーの無駄を把握できることです。たとえば、私室の電気を消し忘れてダイニングに集まった時も、HEMSのモニターを見ればすぐに気付けるので、無駄な電力消費を減らすことができます。
また、家電ごとの消費エネルギー量が明確な数値で表されるため、無駄の多い家電や問題の発生している家電に気づけるのもメリットです。もしエアコンの燃費が悪ければ、「型が古いのか? それとも掃除をしていないせいか?」と疑問を持ち、改善のために動けるでしょう。こういった点に目を向けることで、省エネルギー化を積極的に実現できるのです。
さらに、インターネットと接続したクラウド型HEMSを使えば、外から家電を操作したり予約しておいた時間に家電を動かしたりもできます。うっかりエアコンを切り忘れても、外からスイッチをオフにでき、とても暑い日には帰宅前にエアコンを稼動させられるのです。HEMSは使い方次第で、多くのメリットを私たちにもたらしてくれるでしょう。

HEMSの導入は計画的に。補助金にも期待

それでは、HEMSを導入するためには具体的にどうすればいいのでしょうか。現在、パナソニック、シャープ、東芝、NTT東日本といったメーカーがHEMSを発売しています。設置が必要な設備は、HEMS対応分電盤や電力測定装置、情報収集装置、そしてモニターなどです。クラウド型HEMSの場合は、パソコンやスマートフォンなどをモニター代わりに使用できますが、ネット環境が必須となります。HEMSの導入にかかる費用は、メーカーにもよりますが20万円程度です。
また、対応している家電でなければ接続できないため、状況によっては家電の買い替えも必要になるでしょう。HEMSの導入によって節電に成功したとしても、元が取れるまでには数年かかるため、計画的に導入することが大切です。国もHEMSの導入を推進するため、平成23年と平成25年に補助金事業を実施しました。全住宅へのHEMS設置を目標としていることを考えると、今後も補助金事業が行われる可能性は高いと思われます。自治体でも補助金が受け取れることがあるので、HEMSを導入する際はぜひチェックしてみてください。

今回のまとめ

HEMSは、消費者自身が消費エネルギーを管理することに意味があります。国の目標通り、すべての家庭にHEMSが設置されれば、日本の電力事情にも大きな影響を与えるでしょう。光熱費を削減したい方や省エネルギーに興味のある方は、HEMSを導入してみてはいかがでしょうか。