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家づくりに使われている木の種類と特徴

2020.06.23

コラム

家を建てる時、デザインや設備と並んで注目したいのが木材です。住宅に使われる木材にはさまざまな種類があり、色・木目・強度・耐久性・耐水性・耐蟻性など、それぞれ特徴が異なります。せっかくのマイホームですから、木材にもこだわるのがおすすめです。今回は、住宅に使われる主な木材の種類と特徴を紹介します。

場所による3つのカテゴリ

住宅は、1種類の木材からできているわけではありません。部位によって求められる性能が異なるため、いくつもの木材を使い分けるのが基本です。そのため、住宅用の木材は、大きく3つのカテゴリに分けられます。

構造材

柱・梁・土台・垂木・筋交いなど、家の骨組みを作るための木材です。最も重要な部分であり、高い強度や耐久性が求められます。

造作材

窓枠・扉・笠木・巾木(はばき)など、家の内部に使われる木材です。デザイン性が求められるため、色や木目にこだわる方が多いでしょう。また、加工しやすさも重要です。

床材

フローリング材など、床に使われる木材です。多くの面積を占め、室内の印象を左右するため、色・質感・滑りにくさなどにこだわるといいでしょう。

無垢材と集成材の違い

住宅用木材には、「無垢材」と「集成材」というカテゴリもあります。木の種類と並んで重要な部分なので、それぞれのメリットとデメリットを知っておきましょう。

無垢材

1本の樹木から切り出した木材のことです。生きている木材と呼ばれることもあり、調湿性能が高いため、ダニや結露の発生を抑制できます。その反面、収縮によって隙間ができたり、反り返ったりすることに注意しなければなりません。また、天然木の味わい深さと希少価値もありますが、その分高価で品質の差も見られます。

集成材

複数の木材を貼り合わせて作った木材です。価格は無垢材よりも安く、強度は無垢材を上回ります。規格化されているため品質が安定しており、無垢材のように変形しにくいのもメリットです。ただ、無垢材ほどの調湿性能はなく、肌触りが冷たく硬い感じがし、接着剤が経年劣化する可能性もあります。

住宅用木材の主な種類と特徴

それでは最後に、住宅用木材として使われる主な木の種類を見ていきましょう。日本人にとって馴染み深いものも多いので、ご自宅のどこにどんな木材を使うか考えてみてください。

桧(ひのき)

水や虫に強く高い強度を持ち、構造材向きです。香りのよさも魅力で、高品質なものは神社仏閣にも使われてきた歴史があります。

桧葉(ひば)

桧に近い性質を持ちながら、比較的安価な木材です。やはり、土台や柱などの構造材に適しています。

欅(けやき)

頑丈で木目も美しく、構造材・造作材のどちらにも使われます。硬質のため、高い加工技術が必要です。

杉(すぎ)

比較的安価で柔らかく、主に造作材として用いられます。

栂(つが)

杉の代用として使われることのある木材です。

栗(くり)

耐久性が抜群で、湿気や虫害にも強い木材です。価格もそこまで高くはなく、土台などに使われます。

松(まつ)

ねじれやすいので乾燥に手間がかかるものの、粘りのある木材です。比較的安価で、内装や梁などに利用されます。

赤松(あかまつ)

赤みがかった松です。松脂(まつやに)を多く含んでいるため、高い耐水性を誇ります。

桜(さくら)

街でもよく見かけるソメイヨシノではなく、ヤマザクラが主に使われます。安価ながら粘りがあり、反りも少なく使いやすい木材です。

椈(ぶな)

安価で曲げに強く、施削性や接着性にも優れる木材です。フローリングなどの床材に使われます。

桐(きり)

吸湿性に優れた、軽量かつ柔らかい木材です。昔からタンスなどに使われてきました。造作材や床材として用いられます。

ウォールナット

クルミの仲間で、硬くきめ細かい高級木材です。造作材や床材として使われます。

今回のまとめ

木材の世界は非常に奥が深く、徹底的にこだわる方も少なくありません。外見はもちろん、家の性能にも関わってくるため、適切に選べばとても暮らしやすい家を作れます。家づくりをご検討中の方は、ぜひ木材の魅力に目を向けてみてください。