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プレカットと大工による木材加工の違い

2020.01.09

コラム

プレカットによる木材加工という言葉を耳にしたことがある方もいるかもしれませんが、このプレカットとは一体どういう手法のことでしょうか。一昔前までは、こうしたプレカットという手法はなく、近年登場した新しい建設手法です。
そこで、今回はこのプレカットについて解説し、大工による木材加工との違いをお伝えします。

従来の木材加工は大工が現場で行っていた

従来、家を建てるための木材は、大工が建設現場で手作業で行っていました。家を構成する木材は、様々な太さ、長さ、形のものが使われており、その用途に合わせて一本一本職人の技で削り出していました。熟練の職人だからこそ、ミリ単位以下の世界で木材を丁寧に加工しながら、ぴったりと収まる形に仕上げていきます。
もちろん、遥か昔から行われてきたこの手法は素晴らしいのですが、大工の技術やその日の天気、家の構造などによって、品質にムラが出てしまうことがありました。また、職人が丁寧に削るには、それだけの時間とコストがかかり、工事の料金が高額になるという側面もあります。

プレカットは工場で機械によって木材を加工する

現在は、工場で機械によって木材を加工し、現場に搬入した後に大工が微調整を行いながら組み立てるプレカットという手法が主流です。図面に則って事前に機械で加工することで、職人の技術に負けない正確かつ丁寧な木材加工を実現しています。
機械で加工することで、大工による加工のデメリットを補うことができ、安定した品質で木材加工を行うことができるようになりました。また、作業期間も大幅に短縮できるため、時間とコストの削減も実現することができます。

今回のまとめ

IT化が進む現代では、建設業界も機械化・オートメーション化が進み、時間とコストを大きく削減することができるようになりました。神社仏閣などの文化財であれば、宮大工による伝統的な手法で建設することが求められますが、一般住宅の場合は、機械を活用しながら質の高い住まいづくりを実現する方がメリットが大きいと考えています。