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実は、家に和室を設ける割合は増え続けています
2019.09.21
コラム
近年、生活の欧米化と言われ、食文化やファッションなど、生活の様々なところに欧米の文化が取り入れられています。その傾向は建設業界にも及んでおり、昔ながらの日本建築ではなく、欧米の暮らしを意識した家を建てる方が増えています。
しかし、そんな時代の流れとは裏腹に、家に和室や畳コーナーを設ける過程は年々増え続けています。今回は、そんな和室が増えている理由をお伝えします。
和室・畳コーナーのある家は割合は7割以上
アキュラホーム住生活研究所の調査によると、新築住宅に和室・畳コーナーを設ける割合は、2009年に約62%割だったのに対し、2016年には71%と増加していることがわかりました。
マンションでは和室・畳コーナーを見かけることは減っていますが、戸建を建てる人には、まだまだ和室や畳の需要があるようです。また、一昔前は、和室といえば6畳が主流であったのに対して、近年は3~4.5畳を選ぶ方が増えているそうです。
畳は日本の気候に適した優秀な床材です
畳の素となるイグサは、茎に無数の小さな穴が空いており、その形状がスポンジのように働くことで空気中の湿気を吸収してくれます。そして、吸収した空気を吐き出してはまた吸ってを繰り返すため、呼吸するように空気を循環させてくれます。そのため、イグサは「天然のエアコン」とも呼ばれて、高温多湿の日本の気候に最も適した床材なのです。
また、イグサの独特の香りには森林浴のような効果があり、疲れた心をリラックスさせてくれます。東大工学部の研究で、イグサが人体に悪影響を及ぼす二酸化窒素を吸着する働きがあることがわかっています。
今回のまとめ
昔から、日本の住まいにとって欠かすことのできない畳。実は、とっても理にかなった、優秀な床材だったんですね。
洋風の住宅も素敵ですが、せっかく日本に生まれたからには、和室や畳コーナーを少しだけ儲けてみてはいかがでしょうか。
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