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断熱材の特徴とメリット・デメリット「吹き付け断熱」
2022.04.25
コラム
夏は暑く冬は寒い日本では、住宅の断熱性をできる限り高める必要があります。その上で重要になるのが「断熱材」の選択です。断熱材にはいろいろな種類があるため、他の部材や地域の環境、ライフスタイルなどに合ったものを選ばなければなりません。ここでは、主要な断熱材の1つである「吹き付け断熱」の特徴やメリット・デメリットをご紹介します。
吹き付け断熱とは?
吹き付け断熱とは読んで字のごとく、霧状の断熱材を吹き付ける工法です。吹き付けられた断熱材は硬化して発泡体(スポンジのようなもの)となり、しっかりと密着します。この発泡体の内部には無数の細かい気泡があり、それらが空気の層となることで高い断熱性能を発揮するのです。
断熱材は、主に発泡性ウレタンが使われます。発泡性ウレタンにも硬質ウレタン、ポリエチレン、ポリスチレンといった種類がありますが、吹き付け断熱でよく使われるのは硬質ウレタンフォームです。硬質ウレタンは特に断熱性能が高く、現場での発泡の容易さ・接着力の高さといった長所も備えています。
吹き付け断熱のメリット
吹き付け断熱の大きなメリットは、断熱性に加えて気密性も非常に高いことです。霧状の断熱材を吹き付けるので、どのような場所にも隙間なく密着し、優れた断熱性と気密性を発揮します。自己接着力があるため、硬化した後も簡単にずれたりはしません。この性質により、特に複雑な形状の場所の断熱工事に向いています。
また、隙間なく密着することと空気の層により、防音性まで高まるのもメリットです。フロンガスではなく水を使って発泡させるタイプを使えば環境にも優しく、シックハウス症候群の原因となる「ホルムアルデヒド」などの物質も含んでいません。さらに、現場で発泡させるのが簡単なので職人が作業しやすく、工事をスムーズに進めることができます。
吹き付け断熱のデメリット
吹き付け断熱のデメリットは、他の断熱材に比べてやや高価であることです。加えて、施工の自由度が高い分、職人によって品質のバラつきが出やすく、思ったほどの効果が得られないこともあります。十分な実績のある会社に依頼し、施工する部位や地域の気候などから、最適な厚みや隙間の塞ぎ方を判断してもらうのが望ましいでしょう。
また、断熱材を壁に吹き付け密着させるという性質上、コンセントの増設・移設などの電気工事が行いにくくなる可能性があります。将来のことを考え、電気工事が必要になりそうなら先に済ませておくのがおすすめです。そして、発泡性ウレタンはシロアリの被害を受けやすいので、防蟻工事もしっかりと行なっておきましょう。
今回のまとめ
吹き付け断熱は、複雑な形状の場所でも徹底して断熱性を高めたい時に最適です。気密性も同時に高まりますから、家自体に多少の隙間があっても補える場合もあります。費用はやや高価ですがそれだけの価値はあるので、信頼できる施工業者を選んで正確に施工してもらいましょう。
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