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断熱材の特徴とメリット・デメリット「グラスウール」
2022.04.17
コラム
住宅の断熱性を高めるために必要不可欠なのが「断熱材」です。断熱材をしっかりと施工すれば、夏や冬でも外気の影響を受けにくく、1年を通じて快適な家が作れます。そんな断熱材にはいろいろな種類があるため、地域の気候などの条件に合わせて選択することが大切です。ここでは、主要な断熱材の1つである「グラスウール」の特徴やメリット・デメリットを紹介します。
グラスウールとは?
グラスウールは、「無機繊維系断熱材」という種類の断熱材です。高温で溶かしたガラスを遠心力で吹き飛ばすなどして、ウール(羊毛)のような細い繊維状に加工し、成形して作ります。ガラスで綿菓子を作るようなものだと考えていいでしょう。この細いガラス繊維が絡み合うことで、内部に空気の層が生まれ、高い断熱性能を発揮するのです。
また、住宅用のグラスウールにはいくつかの種類があります。グラスウール素材のみでできた「表皮材無しグラスウール」、プラスチックフィルム製の防湿層を設けた「防湿層付きグラスウール」、撥水処理を施した「床用グラスウールボード」、小さな塊のグラスウールを専用の機械で施工する「吹き込み用グラスウール」などです。それぞれ特徴が異なるため、状況に応じて使い分ける必要があります。
グラスウールのメリット
グラスウールの大きなメリットは、他の断熱材に比べて非常に安価であることです。これは主原料がリサイクルガラスで材料費が安いことや、埋め込み・加工が簡単で専用の機械などを必要とせず、施工コストが安く済むことなどが関係しています。また、原料がガラスなので耐火性が高く、万が一燃えたとしても有毒なガスを発生させません。経年劣化しにくいので耐久性にも優れ、シロアリの食害にも強く、長期間にわたって断熱性を保つことができます。吸音性にも優れる他、大部分がリサイクル商品なので環境に優しいというメリットもあります。
なお、繊維系の断熱材ということで「アスベストのような発がん性があるのでは?」と心配されることもありますが、これは誤解です。グラスウールは飛散防止などの工夫がされており、その発がん性は紅茶と同程度と非常に低く、国際がん研究機関(IARC)により安全性は証明されています。
グラスウールのデメリット
グラスウールには、いくつかデメリットもあります。特に注意が必要なのが、湿気に弱いことです。ガラス繊維自体に吸水性はないのですが、内部の空気が水を含んでしまうことがあります。こうなると内部結露が発生し、断熱性も失われてしまうので、防水シートなどによる対策は必須です。また、断熱材は隙間なく詰め込む必要がありますが、グラスウールは隙間なく施工する難易度が高く、結露が発生しやすい一因にもなっています。
グラスウールの性能を最大限に発揮させるためにも、豊富な実績のある業者に依頼し、高精度で施工してもらいましょう。
今回のまとめ
グラスウールは、原料がガラスであるがゆえの多彩なメリットを備えた断熱材です。湿気に弱く施工難易度が高いというデメリットもあるものの、これらは職人の技術でカバーできます。しっかり施工すれば非常に魅力的な断熱材なので、ご自宅の断熱工事を行う時はぜひ選択肢に入れてみてください。
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