三重県亀山市・鈴鹿市で新築住宅・リフォーム・土地さがしを行う野村建設のお知らせです。

戸建住宅の外壁の素材別メリット・デメリット「タイル編」

2021.12.27

コラム


外壁材は建物の外観を決定づけるとともに、風雨や紫外線などから建物本体を守る重要な役割を果たしています。長く暮らせる家を作るためには、外壁材もよく考えて選ばなければなりません。そんな外壁材の中で、よく使われているものの1つが「タイル」です。ここでは、タイルの特徴やメリット・デメリットをご紹介します。

【目次】
1.外壁材としてのタイルの特徴
2.タイルのメリット
3.タイルのデメリット
4.今回のまとめ

 

外壁材としてのタイルの特徴

タイルは土や石、砂、粘土などの材料を1000℃以上の高温で焼き固め、板状に成形した陶磁器質の外壁材・化粧材です。その歴史は非常に古く、紀元前に作られたエジプトのピラミッド内部からも発見されています。外壁以外にも、お風呂場などの水回りでよく使われる建材です。
また、タイルは材質によってさらに何種類かに分けられますが、外壁材向きのタイルの材質には「磁器質」と「せっ器質」があります。磁器質は1250℃程度で焼き固めるため、非常に固くて耐久性が高く、水をほとんど吸収せず、透明度が高いのが特徴。一方、せっ器質は1200℃程度で作るので、磁器質ほど固くないものの、表面に加工を施しやすいのが特徴です。
さらに、代表的な形状としては「二丁掛(227mm×60mm)」と「小口(108mm×60mm)」があります。これらは業界内の統一規格ですが、他にもメーカーごとにいろいろなサイズのタイルが作られているので、オリジナリティを出したい方は使ってみるといいでしょう。

タイルのメリット

外壁材としてのタイルの大きなメリットは、やはりデザイン性の高さと高級感です。焼成に使う釉薬(ゆうやく)の効果によりガラス質の艶が生まれるため、独特の風合いが楽しめます。タイルの組み合わせは自由自在なので、デザインのバリエーションも豊富。加えてその厚みを活かし、立体的な表現もできます。
また、1000℃以上の高温で焼き固めて作るため、耐久性や耐候性も抜群。簡単には傷がつきませんし、色あせもしません。水分をほとんど吸収しないので雨水にも強く、染み込んだ水分の凍結による破損も防ぐことができます。たとえ汚れても表面を水拭きすればきれいになるので、日々のメンテナンスが楽なのも魅力です。

タイルのデメリット

タイル外壁のデメリットは、他の外壁材に比べてイニシャルコスト(初期費用)が高いことです。最も一般的な外壁材である窯業系サイディングと比較すると、約2倍の初期費用がかかります。ただ、前述した通りメンテナンスがしやすいので、ランニングコストはむしろ安くなります。トータルコストは決して高くなく、むしろコストパフォーマンスに優れているといえるでしょう。
また、「外壁タイルは時間が経つと浮き上がってきて、最終的に剥離・落下するから危険」という意見もあります。確かにそのような事故も発生しているのですが、ほとんどの場合は施工不良が原因です。昔は外壁タイルの施工に関するルール整備が不十分で、下地処理の方法や接着剤も今ほど進歩していなかったため、施工に問題があるケースが少なくありませんでした。
しかし、最近では技術の発達や法律の整備により、正しく施工すればタイルが剥落することはほぼなくなっています。もちろん、定期的なメンテナンスが必要であることや、施工に一定の技術力を有する外壁材であることは確かです。外壁タイルの施工を依頼するなら、実績が豊富で信頼性の高い業者を選びましょう。

今回のまとめ

タイルは高級感や重厚感、デザイン性を求める方にとって最適な外壁材です。耐久性も抜群なので、風雨や紫外線からマイホームをしっかりと守ってくれるでしょう。初期費用はかかるもののランニングコストは安く、長く住めば住むほどお得になります。信頼できる業者を探して、ぜひタイル外壁の家を作ってみてください。