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フローリングの無垢材・突板・挽板とは?
2021.09.29
コラム
フローリングは、多くの住宅で使われている定番の床材です。どれも同じように見えるかもしれませんが、実は素材や構造などにいくつかの種類があります。床材を選ぶ時は、それぞれの特徴をよく理解して決めることが重要です。ここでは、フローリングの主な種類である無垢材・突板・挽板の特徴をご紹介します。
無垢材の特徴
無垢材(むくざい)は、1本の丸太からカットして作られたフローリング材です。木材を自然な状態で利用するため、木本来の温かみを感じられるとして人気があります。また、色・固さ・木目なども素材に強く影響されます。代表的な樹種としては、パイン、スギ、ヒノキ、クリ、オークなどがあるので、好みに合ったものを選ぶといいでしょう。そして、外見以外の大きなメリットは、調湿作用や断熱作用に優れていることです。冷暖房の効率がよくなるのに加え、夏場でも部屋がジメジメしにくくなるので快適に過ごせます。一方、湿気を吸ったり吐いたりすることで木材が変形しやすく、反り返ったりフローリングに隙間ができたりすることがあるのがデメリットです。
突板の特徴
突板(つきいた)は、複数の合板を貼り合わせて作る「複合フローリング」の一種です。素材は0.3mm~1.0mmほどの薄さにカットされ、表面には天然木などの化粧材が貼られるので、見た目は無垢フローリングとあまり変わりません。無垢材と比べると、日本の丸太からの切り出しにこだわる必要がない分、安価なのがメリットです。また、品質が均一なので施工しやすく、無垢材と違って変形・変質しにくいため、とても扱いやすい床材といえるでしょう。
ただし、傷がつくと表面の天然木が剥がれ、合板が剥きだしになってしまうというデメリットもあります。
挽板の特徴
挽板(ひきいた)も、突板と同じく複合フローリングの一種です。のこぎりで切った厚さ2.0mm程度の天然木を、合板に貼り合わせて作られます。突板よりも天然木に厚みがあるので、木目の深みや足触りなどは、より無垢材に近いものとなります。また、見た目もほぼ無垢材ですが、無垢材のように湿度の変化によって変形しないのが大きなメリットです。一方、突板と比べると経年劣化しやすく、コストも高くなります。無垢材と突板の中間に位置するフローリング材といっていいでしょう。
なお、突板にもいえることですが、複合フローリングはその性質上さまざまな加工を施しやすく、防音性能を高めたものや土足での移動に耐えられるもの、床暖房に対応したものなどがあります。部屋の用途やライフスタイルによって使い分けましょう。
今回のまとめ
フローリングのデザインや性能は、生活に多くの影響をもたらします。しっかりとこだわってフローリング材を選ぶことで、より充実した生活が送れるようになるのです。まずは部屋の用途を決め、それに必要な性能やデザインを明確にした上で、適切なフローリング材を選ぶといいでしょう。
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