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住まいづくりに吹き抜けを設けるメリット・デメリット

2021.01.15

コラム

上下階の空間がつながったスペースである「吹き抜け」は、玄関やリビングなどによく用いられるデザインです。明るく開放的なイメージがあることから、吹き抜けに魅力を感じる方も多いでしょう。ここでは、吹き抜けに興味のある方のために、住まいづくりに吹き抜けを設けるメリットとデメリットをご紹介します。

【目次】
1.吹き抜けは開放的で、採光や通風の効率もいい
2.吹き抜けは冷暖房の効率が低下し、掃除やメンテナンスも大変
3.吹き抜けのデメリットは補える。まずは目的を明確にしよう
4.今回のまとめ

 

吹き抜けは開放的で、採光や通風の効率もいい

吹き抜けのメリットは、何といっても開放的な空間を作れることです。天井が非常に高くなるのに加えて「視界の抜け」が生まれるため、視覚的には実際以上に広く感じられます。敷地面積の狭い家でも、吹き抜けを採用すればゆとりのある空間を演出できるでしょう。また、吹き抜けは2階部分に窓を作ることが多く、高い位置から入る日光が1階の奥にまで届きます。つまり、とても明るい家になるのです。加えて、暖かい空気は上昇する性質があるため、2階の窓を開ければ空気が出ていきやすくなり、風通しがよくなります。そして、1階と2階のつながりが生まれるため、家族間のコミュニケーションが活性化するのも大きなメリットです。小さなお子さんのいるご家庭なら、お子さんに目が届きやすくなるので安心感も生まれます。もちろん、純粋にデザイン性も高いため、おしゃれな照明器具やシーリングファンを設置するなどして、居心地のいい空間に仕上げるのがおすすめです。

吹き抜けは冷暖房の効率が低下し、掃除やメンテナンスも大変

吹き抜けは広い空間が生まれるため、冷暖房の効率が悪くなるというデメリットがあります。夏場は日光がよく入って暑くなり、冬場は暖かい空気が2階に逃げて行ってしまうことも、冷暖房の効率を低下させる一因です。結果として、光熱費の増加にもつながります。また、吹き抜けは天井が高いために、掃除やメンテナンスが大変です。窓や天井の掃除、切れた照明の交換などは、人によっては自力で行えないかもしれません。専門業者に依頼してもいいのですが、どうしてもコストがかかってしまいます。そして、2階部分の床が少ない以上、2階のスペースが狭くなってしまうのも無視できないデメリットです。加えて、吹き抜けは視線・音・ニオイなどが筒抜けになりますから、家族のプライバシーを保ちにくくなります。

吹き抜けのデメリットは補える。まずは目的を明確にしよう

吹き抜けのメリットを最大限に活かすためには、デメリットを軽減するための工夫が必要です。たとえば冷暖房効率の問題は、断熱性・気密性を高めた設計にし、広さに見合ったエアコンやシーリングファンを設置することで対応できます。また、キャットウォークのような回廊を2階部分に設けておけば、掃除やメンテナンスもしやすくなるでしょう。ただし、見栄えや日当たりに影響することもあるので、デザインはよく検討してください。その他、換気扇を設置してニオイを排出しやすくしたり、私室を吹き抜けから離してプライバシーを担保したりといった工夫が可能です。そして何より、吹き抜けを設ける理由を明確にしておきましょう。開放感、採光、コミュニケーションにデザイン性など、どの要素を優先するのかによって設計は変わってきます。まずはご家族や施工会社と相談し、じっくりとプランを練ってください。

今回のまとめ

吹き抜けをうまく取り入れることができれば、とても素敵なマイホームを作り上げられます。何も考えずに吹き抜けを設けていいわけではありませんが、工夫すればデメリットを補うことは十分可能です。これから家づくりをする予定の方は、ぜひ吹き抜けの設置を検討してみてください。