三重県亀山市・鈴鹿市で新築住宅・リフォーム・土地さがしを行う野村建設のお知らせです。

日本人の多くが家を建てるタイミングとは?

2020.12.28

コラム


家は一生で最も高い買い物です。それだけに、建てるタイミングはしっかりと見極め、十分に計画を練る必要があります。「他の人はいつ建てているのだろう」と気になる方も多いと思われますが、実際のところはどうなのでしょうか。ここでは、日本人が家を建てているタイミングについて解説します。

【目次】
1.30代~40代で建てる人が多い。一因は住宅ローン
2.築年数50年以内に引っ越しを検討する人が多い
3.子供の誕生や年収もタイミングに影響する
4.今回のまとめ

 

30代~40代で建てる人が多い。一因は住宅ローン

日本人が家を建てているタイミングの資料として参考になるのが、国土交通省の発表している「住宅市場動向調査報告書」です。この報告書の令和元年度版をもとに、まずは日本人が何歳頃に家を建てているのかを見ていきましょう。報告書によれば、注文住宅取得世帯の世帯主の年齢は、最も多いのが30歳代で40.3%となっています。以下、40歳代が23.1%、50歳代が9.1%、60歳代以上が16.6%、30歳代未満が10.7%です。比較的若いうちに家を建てる人が多い理由としては、住宅ローンの「完済年齢」が挙げられます。つまり、「ローンはこの年齢までに完済しなければならない」という決まりがあるので、そこから逆算して家を購入する必要があるのです。完済年齢は金融機関ごとに異なりますが、近年では高齢化を反映してか、80歳未満とするケースが多くなっています。住宅ローンの支払期間を35年とした場合、遅くとも45歳の時点で家を建てなければ間に合いません。そのため、30歳代~40歳代で家を建てる人が多いと考えられるのです。

築年数50年以内に引っ越しを検討する人が多い

家を建てるタイミングに大きく影響するのが、現在の住まいの築年数です。家が老朽化してくると生活に支障をきたしますから、適切なタイミングで新居に移らなければなりません。前述の報告書には、平成30年度に注文住宅を建てた人が、その前の住宅を取得した時期も記載されています。これによると、最も多いのは昭和50年~昭和59年で20.8%。つまり34年~43年程度、前の家に住んでいたことになります。次に多いのは昭和60年~平成6年で17.8%。そして昭和40年~昭和49年が14.7%です。これより古い年代になると、割合は一気に低くなります。遅くとも築50年を迎える前には、新居を建てて移り住みたいと考える方が多いのではないでしょうか。

子供の誕生や年収もタイミングに影響する

新居の購入と深い関係にあるのが家族構成です。子供が生まれるなどして家族が増えた時は、より広い家に移る必要があります。そのため、「子供ができたら家を建てる」と計画している方も多いでしょう。この辺りの事情は、報告書にも表れています。注文住宅取得世帯のうち、高齢者のいる世帯は23.8%。それに対し、18 歳未満のいる世帯は63.4%です。少子高齢化が進む日本においてこの数字が出ているということは、子供のできた人が積極的に家を建てていることを如実に表しています。そして、家を建てる際にはある程度のお金も用意しなければなりません。報告書によると、注文住宅取得世帯の世帯年収で最も多いのは、600万~800万円未満の26.0%。次いで、400万~600万円未満の25.9%です。少なくともこの程度の年収は必要であるのと同時に、ローンを組むのに適した30代~40代が、ちょうどこのくらいの年収に達しているという見方もできるでしょう。

今回のまとめ

日本人が家を建てるタイミングは、さまざまな要因に影響されているといえます。今回は注文住宅にしぼったデータをご紹介しましたが、分譲マンションや中古住宅になると、また少し傾向が異なるのです。こういったデータを参考に、自分はいつ家を建てるのが望ましいのか、じっくりと計画を立ててみてください。