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火災に強い素材で類焼被害に備えましょう

2020.08.10

コラム


あっという間にマイホームと財産を焼き尽くしてしまう火災は、とても恐ろしいものです。自分で火の扱いに気を付けるのはもちろんのこと、近隣からの類焼(もらい火)にも注意しなければなりません。そのためにも重要なのが、火災に強い家を作ることです。今回は、火災に強い素材の知識をご紹介します。

【目次】
1.素材の燃えにくさは3段階に分けられる
2.実は木材は燃えにくく、有毒ガスも発生しにくい
3.断熱材も、燃えにくく有毒ガスを出さないものを!
4.今回のまとめ

 

素材の燃えにくさは3段階に分けられる

最初に、火災に強い素材の基準を知っておきましょう。住宅はさまざまな素材から作られていますが、その「燃えにくさ」は以下の3ランクに分けられています。

不燃材料

加熱開始後20分間は燃焼しない素材です。外部仕上げ材なら変形・溶融しないこと、内部仕上げ材なら有毒ガスを発生させないことも求められます(以下も同様)。該当するのは鋼材やコンクリート、瓦、ガラス、モルタル、漆喰などです。

準不燃材料

加熱開始後10分間は燃焼しない素材です。木毛セメント板や石膏ボードが該当します。特に、火を使う場所の内装仕上げ材は、必ず準不燃材料以上でなければなりません。

難燃材料

加熱開始後5分間は燃焼しない素材です。難燃合板や難燃繊維板、難燃プラスチック板が該当します。

これらの素材を効果的に使った住宅なら、火災が発生しても被害を大きく軽減できるでしょう。特に、住宅が密集しているなどの理由で「防火地域」や「準防火地域」に指定されている場所では、これらの素材を用いた「耐火建築物」「準耐火建築物」を作らなければなりません。必ず事前に確認しておきましょう。

実は木材は燃えにくく、有毒ガスも発生しにくい

火災に強い素材として、近年再び注目されているのが木材です。木材は燃えやすいイメージがありますが、ある程度の太さや厚さのある木材は、実は燃えにくい性質を持っています。なぜなら、木材の表面が燃えて「炭化層」ができると、それ以上燃え進みにくくなるからです。加えて、燃焼しても有毒なガスを発生させません。
一方、鉄骨や鉄筋は確かに燃えにくいものですが、高温にさらされると変形し、構造が崩壊してしまうおそれがあります。
つまり、鉄筋コンクリートの家が木造住宅よりも火災に強いとは、一概には言えないのです。近年では、より燃焼しにくくなるよう加工された木材も登場しています。火災に強い家を建てる時、木造住宅は十分選択肢に入るでしょう。

断熱材も、燃えにくく有毒ガスを出さないものを!

火災に強い家を建てる上で、無視はできないのが断熱材の問題です。ウレタンフォームなど、断熱材としてよく使われる物質は、燃焼すると有毒ガスを発生させる性質があります。躯体や仕上げ材に安全性の高い素材を使っていても、断熱材に問題が残っていれば、火災に弱い家になってしまうかもしれません。耐火性能が高く、なおかつ有毒ガスを発生させにくい断熱材としては、グラスウールや炭化コルクが挙げられます。
もちろん、本来の役割である断熱性能も十分です。これらを他の不燃材料と組み合わせれば、とても火災に強い家になるでしょう。

今回のまとめ

火災の恐るべき点は、周囲にどんどん広がっていく可能性があることです。火災に強い家を作れば、自宅への類焼の被害を最小限に抑えられるだけでなく、他の家へさらに火災が広がることも防げます。家を建てる時は、ぜひ火災に強い素材を選んでみてください。